トヨタは、小型バス「コースター」のオーナーへの燃費補償ならびに重量税補償を開始すると発表しました。
■トヨタが小型バス「コースター」オーナーへの補償開始
トヨタは2023年10月3日、小型バス「コースター」のオーナーに向けた燃費補償ならびに重量税補償を開始すると発表しました。
これは、2022年3月に発覚した日野自動車(以下、日野)によるトラックやバス向けのエンジンにおける不正認証問題および燃費性能未達問題に対する対応の一環です。
この問題は日野がラインナップするクルマのみならず、同社が開発・製造した平成28年排出ガス規制(ポスト・ポスト新長期規制)対象エンジン「N04C(尿素SCRシステム搭載)」を搭載するトヨタのコースターにおいても、実際の燃費性能が諸元値に満たないことが判明し、関係各所は対応に追われていました。
コースターは問題の発覚を受けて一時的に販売を中止していましたが、2023年3月にはトヨタ自社製のエンジンに変更するなどの改良を施した上で販売を再開しています。
今回の発表では、不正のあったエンジンを搭載しているコースターのオーナーに向けて、燃費性能が諸元値に満たないことへの燃費補償を行うとともに、車検証の差替えにあたって重量税が変更となるモデルに関しては、旧重量税との差額を補償するということです。
また、旧重量税にてすでに納付済の重量税についても、来支払うべき税金の不足分を日野から国に本追納する予定です。
対象車種は2019年7月から2022年1月に生産されたコースターおよびコースタービッグバンで、燃費補償対象は約3000台、重量税補償対象は約600台にのぼります。