2023年冬から再投入されることが決まったホンダのミニバン「オデッセイ」は、シフトレバー形状にも変化があるようです。
■今冬発売の「オデッセイ」 斬新シフトを新採用!
ホンダは国内での販売を終了した最上級ミニバン「オデッセイ」を、2023年冬に発売します。
すでに先行受注が開始されていますが、新型モデルではシフトレバーに変化があります。
1994年にデビューしたオデッセイは現行モデルが2013年11月に登場し、5代目となっています。
歴代モデルで踏襲してきたスタイリッシュなデザインや乗り心地、走行性能はそのままに、低く維持されていた全高が拡大され、新たに両側スライドドアを装備するなど大幅に刷新。
加えて、堂々としたフロントフェイスやオットマンとシートバック中折れ機能を持たせたプレミアムな2列目シートを採用するなど、ミディアムサイズミニバンから上級クラスミニバンへと路線変更が図られました。
その後、2モーターハイブリッドモデル(のちに「e:HEV」という名称を使用)が追加されたほか、2020年11月にデザイン変更を伴う大規模な刷新を実施。
さらに力強い印象を与えるフロントフェイスの採用やインテリアの質感の向上、先進運転支援「ホンダ センシング」の機能などが高められています。
しかし、オデッセイの製造を担当していた狭山工場の閉鎖を理由とし、改良実施から1年ほどしか経過していない2021年末で生産を終了。多くのユーザーからオデッセイの終了を悲しむ声が聞かれました。
さらに、販売現場からも復活を強く希望する声があったことから、ホンダは2023年4月にオデッセイの再投入を明らかにし、中国で現地生産されている改良型を輸入販売することを決定。
2023年9月7日には先行受注が開始されるとともにティザーサイトも更新され、詳細装備やグレードのラインナップが明らかになりました。
ラインナップは3タイプで、「e:HEV ABSOLUTE(以下アブソルート)」「e:HEV ABSOLUTE EX(以下アブソルートEX)」「e:HEV ABSOLUTE EX BLACK EDITION(以下ブラックエディション)」を設定。いずれも2モーターハイブリッドのe:HEVのみとなっています。
首都圏近郊のホンダ販売店スタッフによれば、価格はアブソルートが480万円、アブソルートEXが500万円、ブラックエディションが516万4000円だといいます。
新モデルでは内外装ともに一部が変更され、エクステリアは横バーが5本になった新デザインのフロントグリルを採用するほか、スモークのテールランプを採用し、精悍な表情に一新。
インテリアは基本的には国内生産モデルと同等ですが、新たにボタン式の「エレクトリックギアセレクター」(通称:電制シフト)が採用されました。
この電制シフトは、2017年に発売された2代目のスーパースポーツ「NSX」に初めて採用。以後、中型ミニバン「ステップワゴン」やハッチバックの「シビック」に加え、クロスオーバーSUV「ZR-V」などにも採用されています。
当初はSNSなどで、「斬新」などと称された電制シフトですが、ブラインドタッチが可能なよう、バックギアやドライブギアのボタン形状を大きく変えることで、シフトミスを防ぐ工夫もされているようです。
このほか、2列目シートが電動調整になったことに加え、折りたたみ式のセンターテーブルとシートヒーターを装備。ホンダ センシングも近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能(オプション)が追加され、安全性能の刷新も図っています。
なお、再投入されるオデッセイの発売は2023年冬を予定しており、発売が近づくにつれて詳細情報が明らかにされるとみられます。