2023年10月4日、ホンダの米国法人は、SUVモデル「パスポート」の新たな改良型となる2024年モデルを発表しました。インテリアの改良のほか、オフロードモデル「トレイルスポーツ」の強化などが行われているようです。
■タフ感凄い! 新型「パスポート」の“トレイルスポーツ”が進化
2023年10月4日、ホンダの米国法人は、「パスポート」の新たな改良型となる2024年モデルを発表しました。
パスポートは、1993年にいすゞ「ミューウィザード」のOEM車として誕生したSUV。1997年登場の2代目モデルまで同様にいすゞのOEM車でしたが、16年ぶりに2019年に復活を果たした現行型の3代目モデルは、ホンダの独自開発の車両となりました。
3代目のボディサイズは、全長4839mm×全幅1996mm×全高1808-1834mm。かつて日本でも販売されていた「CR-V」(全長4625mm)より一回り大きい、存在感あるSUVです。
エクステリアは、大径グリルと、直線基調のキャラクターラインがタフ感を演出。米国の雄大な景色にも映える、大柄でダイナミックなスタイリングが特徴的です。
インテリアは、広々とした室内空間となっており、シンプルながら高級感を感じるデザインです。
パワートレインは、最高出力280馬力を発揮する3.5リッターV型 6気筒エンジン。これに組み合わされるトランスミッションは、9速ATです。
2021年9月には、オフロード性能を高めた「トレイルスポーツ」が追加となっています。
今回、そんなパスポートに新たな改良型となる2024年型が登場しました。今回の改良では、通常モデルの改修だけでなく、オフロードモデル「トレイルスポーツ」のさらなる強化が行われています。
すべてのパスポート2024年型は、新たに大型アームレストと拡張された収納スペースを備えた、幅広の新しいセンターコンソールを採用。この収納スペースはフルサイズのタブレットを収納できるようになり、シフトスイッチの前にある改良された収納トレイは、大型のスマートフォンを2台並べて収納できる大きさとなりました。
加えてトレイルスポーツでは、スプリングレートの見直しやダンパーバルブのチューニングの強化、最適化されたスタビライザーバーなどを備えた専用のオフロード用チューニングサスペンションを新採用。パスポートのオンロードでの快適性や動力性能を損なうことなく、オフロードでの乗り心地を向上させています。
また、パスポートで初めてオールテレーンタイヤが装備され、土、砂、泥、岩場、雪でのトラクションを大幅に向上させました。組み合わされる18 インチホイールはトレイルスポーツに専用のもので、前後のトラック幅を 10 mm 拡大してスタンスと安定性を向上させています。
さらに、カリフォルニアのインペリアル砂丘「グラミス」やアラブ首長国連邦のドバイなど、世界で最も厳しいオフロード環境で調整およびテストされたホンダの革新的なi-VTM4トルクベクタリング全輪駆動システムは、パスポートの走破性能を拡張します。
トレイルスポーツ専用の新色ディフューズドスカイブルーペイントも用意、その頑丈なデザインを強調しています。
インテリアでは、ステアリングホイール、ドアパネル、シートにオレンジのステッチが施されており、前席のヘッドレストには 「TrailSport」のロゴが刺繍されるなど、差別化が図られています。
新型パスポートの米国での納車は、2023年秋以降を予定しています。