埼玉県三郷市と千葉県流山市を結ぶ「三郷流山橋有料道路」が、2023年11月に開通します。どのようなルートなのでしょうか。
埼玉県と千葉県は2023年10月5日、江戸川を渡る「三郷流山橋有料道路」が、11月26日15時に開通すると発表しました。
埼玉県三郷市と千葉県流山市の間には江戸川が流れています。
両市の間に架かる道路橋は流山橋のみですが、慢性的に渋滞。迂回するにしても、上流の一般道は約8.5km先の玉葉橋、下流は約5.8km先の上葛飾橋と離れています。
また、流山橋の周辺は、東京都心と千葉・茨城を結ぶ鉄道路線「つくばエクスプレス」の開通(2005年)により都市化が進展。ららぽーと新三郷などの大型商業施設をはじめ物流・産業施設の集積も進んでおり、交通需要は増加が続いているといいます。
三郷流山橋有料道路は、このような三郷市と流山市を結ぶ新たな道路橋です。
2013年度に事業着手された当初は通行無料となる計画でしたが、周辺道路の混雑を早期に緩和するため、2018年に、短期間で整備できる有料道路事業に変更され、開通を早めることになりました。
この道路は、外環道とつくば市をつくばエクスプレス沿いに結ぶ全長約30kmの広域幹線道路「都市軸道路」の一部を構成します。
三郷市側は、常磐道の三郷料金所スマートICに接続するほか、ららぽーと新三郷方面に連絡。流山市側は、流山市役所やおおたかの森、柏の葉方面へのアクセスが便利になります。
道路自体の長さ(事業区間)は1960mで、そのうち渡河部は450mです。料金所は三郷市側に設置されます。完成形は4車線ですが、まず暫定2車線として開通します。
通行料は、普通車150円、中型車200円、大型車260円、特大車410円、軽自動車(バイク含む)100円、軽車両(自転車・原動機付自転車)20円です。1日あたり1万2700台の交通量を見込みます。歩行者は無料です。
埼玉県道路公社の資料によると、流山おおたかの森駅周辺から新三郷駅周辺までの移動時間は、現在の30分から開通後は20分に短縮するといいます。