“4ドアのスカイラインGT-R”こと日産「スカイラインGT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」が米国のオークションで落札されました。SNSではどのような反響があったのでしょうか。
■“4ドア”の日産「スカイライン GT-R」
アメリカやカナダのクルマを競売にかけるオークショニア「Cars and Bids」で、“4ドアのスカイラインGT-R”こと日産「スカイラインGT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」が落札されました。SNSではどのような反響が寄せられたのでしょうか。
日産のスポーツカー「スカイラインGT-R」は、「スカイライン」のハイパフォーマンスモデルとして、1969年2月に初代がデビュー。その後、一時ラインナップから姿を消したものの、1989年に「スカイラインGT-R(R32型)」で復活し、1995年にR33型、1999年にR34型として代を重ねてきました。
これらの歴代スカイラインGT-Rは、2ドアクーペのスポーティなスタイルを思い浮かべるかもしれませんが、3代目スカイライン(C10型)をベースとした最初のGT-R「スカイライン2000GT-R」と、今回出品されたスカイラインGT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARYは、歴代の中でも珍しい4ドアモデルです。
GT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARYは、日産のカスタムカー部門であるオーテックジャパン(現・日産モータースポーツ&カスタマイズ)が手掛けたスカイライン誕生40周年記念モデルとして、1997年12月に登場しました。
コンセプトは「大人のための国内最高性能4ドアスポーツセダン」。
リアドアとリアフェンダーにオリジナルのブリスターフェンダーを加えワイドボディにしたほか、パワートレインは2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジンと5速MTの組み合わせとしています。駆動方式は電子制御トルクスプリット4WD「アテーサE-TS」です。
オークションに登場した車両は、販売ディーラーによって2023年に輸入されたものといいます。出品地域は米国北東部ニューハンプシャー州のハドソン。1998年式で走行距離は13万1600kmですが、年式などの割にはきれいな状態を保っています。
競売は最終的に17回の入札の後、2023年8月3日に5万1908ドル(約752万円)で落札されました。
SNSでは「4ドアのGT-Rは渋い!」「33Rはいい。ちゃんとGT-Rになってる」「あの時代は新型車が出るだけでワクワクしました」など、4ドアGT-Rへの“愛”や、その時代を振り返る投稿が。
また、「希少な国産車が海外にどんどん買われていく……」といった声や、落札価格については「わりと普通の値段だな」「日本国内より安い印象」など、意外だったとする意見もありました。
なお、GT-Rの最新モデルは、2023年3月に発表された「GT-R 2024年モデル」です。
スカイラインからGT-Rの名を冠したモデルは姿を消しましたが、2023年8月には2代目「スカイラインGT」をオマージュした「スカイラインNISMO」が登場しています。