10月7日に「オーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティング」が開催されました。そこで展示された「パスファインダーロッククリーク」とは、どのようなクルマなのでしょうか。
■めっちゃカッコいいぞ!「パスファインダーロッククリーク」。名前の通りロック・フィールドも走り切れる専用タイヤと足回り!
2004年以降16回目の開催となった「オーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティング」が10月7日に開催されました。
その中には海外専用車両の「パスファインダーロッククリーク」の展示が注目を浴びていました。どのようなクルマなのでしょうか。
オーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティングを主催するオーテックジャパンは、日産系のカスタマイズ&ライフケアビークル、ワークユースビークルなどを製造販売しているメーカーです。
同じく日産のモータースポーツを担当するニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)と合併したことで、現在は日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)という会社となっています。
そのオーテックで作り上げられたオーナーカーが一堂に会するのがオーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティングです。
オーテックでは海外向けのスペシャリティビークルも手がけています。その1台がこのパスファインダーロッククリークです。
パスファインダーと聞いてピンと来た人は日産通です。日本国内でかつてSUVの先駆けとして人気を得ていた「テラノ」の輸出車名がパスファインダーです。
日本では残念ながらテラノは販売終了してしまいましたが、北米ではパスファインダーとして現在も発売されており、インフィニティ「QX60」とも兄弟車として人気を得ています。
その北米で展開されているパスファインダーをベースに、よりアウトドア・アクティブ方向にカスタマイズを行ったのが今回展示されたパスファインダーロッククリークです。
ボディサイズは全長5004mm×全幅1961mm×全高1768mmとなり、エンジンは3.5リッターV型6気筒エンジンに9速ATを組み合わせ最大出力284hp、最大トルク259lb-ftの出力を誇ります。
さらに、無鉛プレミアムガソリンを使用することで最大出力259hp、最大トルク270lb-ftに引き上げることもできます。
専用装備として、エクステリアは専用フロントバンパー&グリル、18インチビードロックホイール&専用オールテレーンタイヤ、ルーフラック、ネーミングバッチを採用。
インテリアはピラーやルーフをブラック化、シートやコンソールにネーミングを刺繍、専用カラーステッチを施しています。
シートもバリスティックナイロンシート地になり、アクティブライフでも汚れと傷スレなどに強くなっています。
展示された車両は2+3+3の3列シート8人乗りです。3列目はさすがに狭いですが、大人数でアウトドアに行くことも可能です。
ロッククリークの最大のポイントが、5/8インチ(15.88mm)リフトアップされたサスペンションと、専用で開発されたタイヤです。
ロングストロークを持つスプリングと減衰を絶妙にセッティングされたショックアブソーバーを装備することで、ロックセクションでの走破性と、オフロードでも快適にロングドライブができるようにセッティングされています
車高アップによる操縦安定性が悪くならないようにするために、ニスモのチューニングカーをセッティングするテストドライバーがテストを行うなど、オーテックとニスモの良いところが見事に発揮されています。
オーバーフェンダーが装着されており、ノーマルでは255/60R18のオールテレーンタイヤですが、ロッククリークでは265/60R18とわずかにサイズアップした、トーヨータイヤ「オープンカントリーA/T III」を装備します。
微振動を抑え、長距離でも疲れにくいタイヤ特性としており、専用の足回りと相まって快適にダートを走り抜けられるそうです。
日本ではなかなか遭遇することの無いロックセクションでも、リフトアップされたことも相まって、抜群の走破性を得ています。
リアバンパー内にはキャンピングトレーラーなどを牽引するためのトゥヒッチも装備して、最大牽引重量は6000ポンドだと言います。
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会場では隣に「エクストレイル」が展示されており、パスファインダーはひとまわり大きいのが確認できますが、それでもパスファインダーを日本で乗りたいという要望が説明していたNMC社員に届けられていました。
ちなみにお値段は4万3630ドルからということで、日本円を1ドル150円で換算すると約654万円。
日本でも一定数売れそうな気配もしますが、今の所日本での販売の予定は無いそうです。