スバルは「ジャパンモビリティショー2023」で「スポーツモビリティコンセプト」を世界初公開することを発表しました。このモデルの登場を期待する声がSNSで見受けられます。
■かつての「2ドアクーペ」が復活する!?
従来の「東京モーターショー」改め、「ジャパンモビリティショー」が2023年10月25日から開催されることにともない、自動車メーカー各社から出展概要が続々と発表されています。
そのなかでスバルが世界初公開する予定の「スポーツモビリティコンセプト」に注目が集まっています。
スポーツモビリティコンセプトは、「SUBARU SPORT価値」の進化を予感させるBEV(バッテリーEV)のコンセプトモデルです。
電動化時代も、日常から非日常まで意のままに運転し、いつでもどこへでも自由に走って行ける愉しさを表現。「安心できるからこそ、ワクワクするような新しい挑戦ができるモデル」であるとスバルは説明しています。
ティザー画像を見ると、ヘッドライトは最近のスバル車に採用される「コの字型」ではなく、3連の横長のライトの内側にもうひとつ灯体を備えた斬新なデザインです。ボンネット中央には光る六連星エンブレムが装着されました。
また、サイドからリアにかけては流麗なシルエットを描いており、2ドアクーペであることが予想されるほか、フェンダーには大胆な切込みのようなものが設けられていることが確認できます。
このスポーツモビリティコンセプトについて、SNSでさまざまな予想が投稿されています。
「アルシオーネの再来か?」「アルシオーネがデザインコンセプトかな?」「横長ヘッドランプということは、次期アルシオーネSVXだったりして……!?」など、かつてスバルが販売していた2ドアスペシャリティクーペ「アルシオーネ」やその後継車の「アルシオーネSVX」が復活するのではないかという投稿が見受けられました。
アルシオーネはスバルが1985年から1991年まで販売していた2ドアクーペモデルで、「ウェッジシェイプ」と呼ばれるシャープなサイドシルエットが特徴です。
このスポーティなスタイリングは空力特性にも優れており、空気抵抗係数(cd値)は当時最高の「0.29」を記録。さらに、低いノーズとリトラクタブル式のヘッドライトも高い空力性能に貢献していました。
一方のアルシオーネSVXは1991年から1997年にかけて販売されたクーペで、高性能な3.3リッターの水平対向6気筒自然吸気エンジンや4WDがもたらす優れたグランドツーリング性能をアピールしていました。
イタリアの著名デザイナーが手がけたという空力特性に優れたロー&ウェッジシェイプのフォルムに、ボディ表面と一体化されたフロントマスクやヘッドランプを装着。特徴的な「ミッドフレームサイドウインドウ」による美しいデザインも特徴です。
現時点ではスポーツモビリティコンセプトのティザー画像が公開されたのみで、次期アルシオーネ/アルシオーネSVXではないかという声はあくまでも予想ではあるものの、近年はSUVのラインナップを軸とするスバルが、新たな2ドアクーペのコンセプトカーを公開するということで期待が高まっています。
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スポーツモビリティコンセプトの詳細は、2023年10月25日の世界初公開時に明らかにされます。