先日スバルが発表したジャパンモビリティショー2023に出展する車両たちの中で、唯一の参考出品となっているのが「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」。果たしてこのモデルは何を指し示しているのでしょうか。考察します。
■「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」は何を指し示す？
先日スバルが発表したジャパンモビリティショー2023に出展する車両たちの中で、唯一の参考出品となっているのが「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」です。
このモデルは、現時点では「電動化時代も、日常から非日常まで意のままに運転し、いつでもどこへでも自由に走って行ける愉しさを表現。安心できるからこそ、ワクワクするような新しい挑戦ができる。SUBARU SPORT価値の進化を予感させるBEVのコンセプトモデルです」というコメントのみが発表されており、それ以外の情報はヴェールに包まれた状態となっていますが、果たしてこのモデルは何を指し示しているのでしょうか。
この段階で判明しているのは、BEV（電気自動車）であることと、“SPORT”と名付けられていることから、スポーティな走りを楽しむことができるモデルということは間違いありません。
公開されている写真もうっすらとした輪郭とヘッドライト程度しか判明しませんが、クーペスタイルのボディ形状になっているようにも見え、電動のスポーツクーペである可能性は高そうです。
フロントウィンドウ上部を見ると、何やらここも白く発光しているようにも見え、次世代のアイサイトが搭載されることを示唆しているのかもしれません。
目を凝らしてみると、ドアミラーではなく細い棒状のものが備わっていることから、サイドミラーは鏡ではなくカメラを使用していると思われます。“安心できるからこそ”というワードから推察するに、次世代のアイサイトはサイドミラー用のカメラが後方を監視するアイサイト用のカメラを兼ねる可能性もありそうです。
そして何よりスポーティなクーペスタイルのBEVは、現時点で日本のメーカーからはリリースされておらず、モーター駆動ならではのレスポンスと俊敏な加速を楽しむことができるモデルに仕上がっているのであれば、電気自動車の新たな魅力を掘り起こすことにもつながることでしょう。
現在、スバルのスポーティなクーペといえばBRZが存在していますが、もしかするとこのコンセプトモデルは近い将来に登場する未来のBRZを示唆しているのかもしれません。
スバルとの共同開発によってGR86をリリースしているトヨタも、往年のFR駆動の名車であるAE86をBEV化したり、BEV用の疑似マニュアルトランスミッションを開発したりしているので、実はかなり現実的な1台という可能性もゼロではないのではないでしょうか。