ホンダのコンパクトカー「ブリオ」のインドネシアでの販売台数が、全体の4割超を占めるほどの人気を集めています。ブリオはどのようなクルマなのでしょうか。
■ホンダ「ブリオ」はインドネシアの国民車?
ホンダのインドネシア法人は2023年9月14日、コンパクトカー「ブリオ」の8月の販売台数が4289台を記録したと発表しました。
これは2番目に多い「HR-V」(1934台)の倍以上であり、同国におけるホンダ車販売台数の43%を占めるといいます。現地で人気を集めるブリオは、どのようなクルマなのでしょうか。
ブリオは、2011年からホンダがインドやタイ、インドネシアなどで展開するコンパクトカーです。
2018年に現行モデルの2代目が登場。ボディサイズは、全長3795-3810mm×全幅1680mm×全高1485mmで、日本で展開されるホンダ「フィット」よりもやや小さく、ホンダのインドネシア市場では最小・最安なエントリーモデルとなっています。
パワートレインは、最高出力90馬力・最大トルク110Nmを発揮する1.2リッター直列4気筒エンジンと、5速MTかCVTの組み合わせです。
エクステリアは、全体的に3代目「フィット」を小さくしたような少し懐かしさを感じるデザイン。インテリアは、簡素でありながら、スポーティな仕上がりです。
グレード展開は、標準系の「サティアS」「サティアE」と、スポーティ系「RS」の計3種類。
価格は、ベースグレードのサティアSが1億6590万ルピア(約155万円)から、RSが2億3390万ルピア(約220万円)からです。
ホンダのインドネシア法人でセールスマーケティング&ビジネスイノベーションディレクターを務めるユサク・ビリー氏は、5月にマイナーチェンジモデルを発表した際に、次のようにコメントしています。
「ブリオは発売以来現在に至るまで、消費者からの需要が非常に高いモデルであり続けており、最も高い評価を得ているモデルでもあります。
新型ブリオは、ますますスポーティでスタイリッシュな内外装デザイン、充実した装備、クラス最高のエンジン、低燃費、そしてお求めやすい価格を実現し、これからもすべての人に誇りを持って選ばれるクルマであり続けると考えています」
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ブリオは、2020年と2022年にインドネシアで最も販売台数の多いクルマとしての記録を更新し、これまで累計50万台以上が販売されたといいます。
そんな人気のブリオは、インドネシア生産モデルで現地購入比率が最も高く、96%に達しているほか、ベストLCGC、ベストシティカー、カーオブザイヤーなど、インドネシアで50を超える賞も受賞しています。
日本では販売されていませんが、インドネシアでは数多くのユーザーから愛されているようです。