日産の初代「スカイラインGT-R」は中古車市場でも高額で取引されることも珍しくありません。今回はアメリカのオークションにて、驚きの金額で落札されました。
■初代スカイラインGT-Rが米オークションで高額落札!
日産「スカイラインGT-R(PGC10型)」は1969年にデビューしました。
そんな初代スカイラインGT-Rですが、アメリカのオークションにて、驚きの金額で3000万円を超える落札されたと言います。
3代目スカイラインをベースに高性能モデルとして誕生したのが初代スカイラインGT-R(スカイライン2000GT-R)です。
エンジンは日本初のプロトタイプレーシングカー「R380」用エンジンを市販車用に再設計した2リッター直列6気筒を搭載。
最高出力は160馬力で、当時のクルマは100馬力もあれば高性能と言われる時代だったため、スカイラインGT-Rの走行性能の高さがわかります。
そのスペックの高さもあり、当時の新車販売価格は150万円ほどと、現在の1000万円を超える金額に相当するにもかかわらず、4年間で生産台数1945台と2000台近くの生産台数を記録し、人気車種となりました。
そんなスカイラインGT-Rは、その人気から現在でも根強いファンが多く存在し、中古車市場でも高値で取引されています。
今回発見されたのは、アメリカのオークションに出品された1台です。
この個体は1971年式のもので、生産台数1197台の後期型にあたる「KPGC10型」です。
長年、日本で大切に保管されており、2018年にアメリカ・カリフォルニア州へと渡りました。
エクステリアカラーは、前オーナーにより再塗装されたシルバーに仕上げられており、傷ひとつない状態と非常に良好なコンディションであることがわかります。
さらに、フロントグリルにはGT-Rのエンブレムに加えて、GT-Rオーナーズクラブのバッジも装着されています。
加えて、ブラックのレーシングサービスワタナベ製15インチマグネシウムホイールを装着しており、雰囲気のある外観となっています。
インテリアはブラックのアプホルスタリーで仕上げられており、こちらも使用感が少なく、大切に保管されてきた過去が伝わります。
搭載エンジンは発売当初と同様の2リッター直列6気筒で、キャブレターなどは2018年の渡米後に交換されています。
この個体の最も魅力的なポイントは、その走行距離の少なさと言えます。
1971年式と50年以上も前のクルマであるにもかかわらず、わずか2万8000kmと低走行距離を維持しています。
極上のコンディションであることに加えて、点検記録簿やスペアパーツも揃っているこの個体は、21万1000ドル(約3148万円)といった驚きの価格で落札されました。
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初代スカイラインGT-Rは、日本でも高価格帯で取引されているケースが少なくありません。
当時の状態の再現を行う「レストア」が施行され、新車同然のコンディションで発見された個体は、3950万円という超高額で中古車市場に登場し話題を集めていました。