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車の定番アイテム「フロアマット」 種類多いがナニが違う? なかには“超高級”30万円超えから激安社外品も? 正しい選び方とは

くるまのニュース 2023年10月19日 14時10分

クルマの定番オプションともいえる「フロアマット」は高いものから安いものまでバリエーションが豊富です。どう違うのでしょうか。

■数千円から30万超えのものまで… 何が違う?

 新車にはさまざまなオプションが設定されていますが、販売店オプション(ディーラーオプション)では定番ともいえるアイテムが用意されています。
 
 そのひとつがフロアマットですが、メーカー純正品では複数のタイプが用意されているほか、社外品も販売されています。どう選べば良いのでしょうか。

 通常、乗用車の床はカーペット敷きとなっていますが、そのうえにフロアマットをオプション(アクセサリー)で装着するのが一種の定番となっています。

 オプションで選ばなくても、購入時に割安感を高めるために“おまけ”やプレゼントとして展開されるケースもあります。

 そんなフロアマットですが、ディーラーオプションではタイプやグレードが異なる物が用意されており、社外品も数多くあります。

 値段もさまざまで、安いものから高いものまであるため、新車で選ぶ場合はどれがいいか迷う人もいるでしょう。

 では、高額なフロアマットは何が違うのでしょうか。

 純正のフロアマットは、一般的に「スタンダードタイプ」と、グレードの高い「ハイグレード(プレミアム)タイプ」の2つに分かれています。

 値段も両者で差がありますが、その違いについてディーラーの販売スタッフに聞いたところ、「素材と質感とデザイン戦、耐久性が違う」とのこと。

「スタンダードタイプとハイグレードタイプでは、素材が異なります。

 スタンダードタイプはポリプロピレン製で、ハイグレードタイプの多くはナイロン製。ナイロン製の方が弾性に優れており、柔らかな質感です。加えて、ナイロンは耐久性も高いため、ハイグレードはスタンダードよりも耐久性に優れています。

 また、ハイグレードタイプはデザインも高級感のあるものになっていて、ドットやパターンなどスタンダードにはないデザインも用意されています」(販売店スタッフ)

 加えて、ハイグレードタイプでは車種ロゴがあしらわれていたり、特別仕様車や限定車では、専用のバッジが装着されることもあります。

 さらに、トヨタ「センチュリー」やレクサス「LS」などのフラッグシップモデルでは、高級敷物の技法を用いたハンドメイドとなっており、価格も31万3500円(LS)や33万円(センチュリー)、40万7000円(センチュリー新型モデル)などとケタ違いのものも。

 ほかにも、輸入車ブランドの一部では高級ウール素材を採用するなど、こだわった仕上げにしているものも存在します。

 その一方で、実用性を重視したゴム製フロアマットもあります。

 こちらは商用モデルなどに多く設定されており、ぱっと見の印象では布製よりもやや高級感には欠けますが、汚れた状態の靴で乗り込んでも気にならず、洗いやすく丈夫といったメリットがあります。

 なお、フロアマットには社外品も多くあります。デザイン製に優れていたり、なかには純正のスタンダードタイプよりも安価な製品も少なくありません。

 そのため「安い社外フロアマットでもいいのでは?」と思う人は多いかもしれませんが、安価なフロアマットのデメリットはあるのでしょうか。先出の販売スタッフは以下のように話します。

「安価な製品は、触ったときの質感が悪い製品や耐久性が低いもの、また対応車種と表記されているのにサイズが合わないといったトラブルが起こることがあります。

 また、厚みがないマットだと遮音性も低いです」

「安いしこれでいいか」とつい安価な製品を選んでしまうかもしれませんが、マイナスポイントは意外と多いようです。

 安全性の観点からも、しっかりと固定できないフロアマットはズレたり引っ掛かたりする可能性もあります。過去には社外品のフロアマットがアクセルペダルに引っかかったことで加速してしまい、事故に至ったケースもあります。

 このようにフロアマット選びの際は、気に入ったデザインや素材かどうか、価格といった点のみならず、安全性も重視すべきでしょう。

※ ※ ※

 なお、フロアマットを二重で敷くことで純正のフロアマットを保護するという人もいるかもしれませんが、ズレたり引っかかったりすることもある上に、厚みと重さが増してしまい、事故のリスクも高くなるため、控えておいたほうがよいでしょう。

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