一般公開日が10月28日から11月5日に開催される「ジャパンモビリティショー2023」。その中でホンダは気になる1台をお披露目する予定です。どのようなモデルとなるのか、山本シンヤ氏が予想しました。
■ホンダは謎のスポーツコンセプトをジャパンモビリティショーでお披露目!
ジャパンモビリティーのホンダの出展概要の中で1台だけシークレットなモデルが存在します。
それが「ホンダ・スペシャリティスポーツコンセプト」ですが、どのようなモデルとなるのでしょうか。
ホンダは2023年9月26日に出展概要を発表しており、クルマやバイク、航空機など様々なコンセプトモデルを出展すると言います。
その中で気になるのが、ホンダ・スペシャリティスポーツコンセプト(以下スポーツコンセプト)で、リリースには次のように記されています。
「カーボンニュートラル実現のための電動化や、自動運転技術が普及していくなかでも運転する楽しみ(ドライビングプレジャー)を体感でき、乗る人を時間の制約から解放してくれるという四輪電動スポーツのコンセプトモデル」
この説明のみで、と記載されているのみで、見た目はもちろん、スペックなどは一切公表されていません。つまり「ショー当日までのお楽しみに」と言うわけです。
ただ、そのヒントは2022年4月に開催された「四輪電動ビジネスの取り組みについて」の中にありました。
その内容は「既存事業の盤石化」、「バッテリー戦略」、「BEV展開」「ソフトウェア・コネクテッド領域の強化」など多岐に渡るものでしたが、終盤に三部敏弘社長からこのような話が出ました。
「カーボンニュートラルや電動化に挑む中でも、ホンダは常にFunをお客様に届けていきたい。そう考えています。
皆様が、ホンダに期待していただきてきた、そして、ホンダ自身もこだわり続けてきた、“あやつる喜び”、それを電動化時代にも継承するモデル。
そんな、ホンダ不変のスポーツマインドや際立つ個性を体現するような『スペシャリティ』と『フラッグシップ』、2つのスポーツモデルのグローバルへの投入を検討しています」。
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この時に背景に映し出された画像には黒いベールが被った2台のモデルがありました。
右側はミドシップレイアウトのスーパーカールックからもお分かりのようにフラッグシップスポーツで「NSX後継」と噂されているモデルです。
一方、左側のロングノーズショートデッキのフォルムがスペシャリティスポーツですが、これこそが今回お披露目の「ホンダ・スペシャリティスポーツコンセプト」でしょう。
■スポーツコンセプトは…S2000の後継モデルなのか? どんなカタチで登場する?
スペシャリティという言葉を素直に捉えるとプレリュード後継にも思えますが、見方によってはオープンボディにも見えますが、そうなると「S2000後継」にも思えてきます。
ちなみにS2000は1999年にホンダ創立50周年を記念して登場したオープンFRスポーツモデルで2009年に生産終了しています。
三部社長は「ホンダの電動化における象徴」、「2020年半ばに投入予定」と語っていますが、2029年はホンダ創立80周年、「S2000の登場から30周年と言う節目の年」と言うことは大きな期待がモテそうです。
ちなみに多くの人はBEVだと予想していますが、筆者はプラグインハイブリッドじゃないかと予想しています。そのシステムは現在主流となっているe:HEV派生なのかもしれません。
それともエンジンが主役になれる2代目NSX譲りのスポーツハイブリッドSH-AWD派生の可能性、もしくはCR-Z以降登場していないシンプルなIMA派生なのか、現時点では全く解りませんが、当のホンダは様々な手段を検討しているでしょう。
ホンダは2026年にF1に復帰しますが、その理由は「電動化パワーユニットでも頂点を目指す絶好の機会」と語っています。
パワートレインはエンジン50%+モーター50%のハイブリッドなので、量産車との繋がりも期待できるでしょう。筆者的にはホンダとHRCのタッグによるモデルになってくれると嬉しいとも思います。
このように現時点では不確定要素ばかりですが、「ホンダの次世代スポーツ」を自らの目で確認するためにも、ジャパンモビリティショーには足を運んでほしいと思っています。