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トヨタ「新型FRスポーツ」登場か!? ダイハツ「コペン」初公開で期待高まる! 両社にメリットあるモデルとは

くるまのニュース 2023年10月18日 18時10分

2023年10月6日、「ビジョンコペン」という次期「コペン」を示唆するモデルを「ジャパンモビリティショー2023」に出展することを明らかにしました。トヨタへOEM提供されるのかどうかにも注目が集まっています。

■次期コペンにもトヨタ版が登場する?

 ダイハツは2023年10月6日、「ビジョンコペン」という次期「コペン」を示唆するモデルを「ジャパンモビリティショー2023」に出展することを明らかにしました。
 
 現コペンは、「GRスポーツ」がダイハツとトヨタの両販売店から発売されていることもあり、次期コペンがトヨタへとOEM提供されるのかどうかにも注目が集まっています。

 軽スポーツカーである「コペン」の次期モデルを示唆するビジョンコペンですが、全長3835mm×全幅1695mm×全高1265mmというボディサイズと1300ccという排気量を見る限り、次期コペンが軽自動車規格を超える可能性は高そうです。

 ビジョンコペンはあくまでも「参考出品車」ですが、ボディサイズや排気量が具体的な数値として発表されていることや、内外装が細部までつくりこまれていることを見ると、かなり市販車に近い状態であることがうかがえます。

 また、各種法規制への対応や海外市場への展開も考慮すると、次期コペンが大型化することは既定路線であったとも考えられます。

 つまり、ビジョンコペンがほとんどそのまま次期コペンとして登場する可能性は十分にあると言えそうです。

 そこで気になるのは、次期コペンもトヨタへとOEM提供されるのかという点です。

 2014年に登場した現行コペンは、2019年に「コペンGRスポーツ」というモデルがダイハツおよびトヨタから販売されています。

 コペンGRスポーツでは、専用のフロントマスクが装着されているほか、BBS製の鍛造アルミホイール、レカロシート、「モモ」製ステアリングなどの専用装備が数多く備わっています。

 さらには、ボディ剛性の向上や足回りのチューニングによってしなやかかつフラットな走りを実現しています。

 トヨタがダイハツからOEM提供を受けることは珍しくなく「トール・ルーミー」「ロッキー・ライズ」あんどが存在し、それぞれモデル名やデザインで差別化されることが一般的です。

 一方、コペンGRスポーツについては、トヨタ/ダイハツでほぼ同じものが同じ価格で販売されるという異例のモデルとなっています。

 もし、次期コペンがトヨタへとOEM提供されるのであれば、コペンGRスポーツの次期型の登場を期待せずにはいられません。

 それどころか、軽自動車規格を超えることでより自由度の高いクルマづくりができるのであれば、まったく新しいライトウェイトスポーツカーが登場することも考えられます。

■トヨタ版次期コペンで「FRスポーツ3兄弟」が完成か!?

 実際、ビジョンコペンをベースにした次期コペンがトヨタへとOEM提供される可能性は十分にあります。

 ビジョンコペンでは、ボディサイズやエンジンの大型化に加え、駆動方式がFRとなることが明らかにされています。

 トヨタのFRスポーツカーと言えば「GRスープラ」と「GR86」が挙げられますが、いずれもビジョンコペンよりもボディサイズやエンジンが大きいことから競合することはありません。

 むしろ、ビジョンコペンのOEM車を含めた「トヨタのFRスポーツ3兄弟」というラインナップが完成するというメリットがあります。

 また、軽自動車規格にこだわる必要がなくなることで、ダイハツ版次期コペンと大きく差別化することもできるようになります。

 コスト面での制約はありますが、たとえば大型のエアロパーツの採用によってよりアグレッシブなエクステリアとしたり、排気量の拡大によってさらにパフォーマンスを高めたりすることが可能となります。

「GRスープラ」「GR86」に続くFRスポーツとしてトヨタ版「コペン」は登場するのか?

 もしトヨタ版次期コペンの内容がダイハツ版とは大きく異なるのであれば、そのモデルが「コペン」を名乗る必要はなくなります。

 また、GRスープラやGR86がトヨタの往年のスポーツカーの名前をオマージュしていることを考えると、「コペン」以外のモデル名が与えられても不思議ではありません。

 そうなると、1960年代のトヨタのコンパクトFRスポーツカーである「スポーツ800」などをオマージュした、まったく新しい名前が与えられるかもしれません。

 いずれにせよ、現時点ではトヨタから次期コペンのOEM提供についての正式なアナウンスはありません。

 ただ、「もっといいクルマづくり」を掲げるトヨタにとって、オープントップのライトウェイトスポーツカーがラインナップに加えたい存在であることは言うまでもありません。

※ ※ ※

 2015年に開催された「東京モーターショー」で、トヨタはコンパクトFRスポーツカーの「S-FR」を世界初公開しています。

 全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mmというコンパクトなボディを持つS-FRは、まさに「現代版スポーツ800」と呼べるものでしたが、残念ながら市販には至りませんでした。

 S-FRとビジョン コペンに直接的なつながりはないものの、もしビジョンコペンのトヨタ版が登場すれば、トヨタにとっては悲願のコンパクトFRスポーツカーとなります。

 2023年10月28日から開催されるジャパンモビリティショー2023では、そのヒントが見られるかもしれません。

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