「ジャパンモビリティショー2023」で、ホンダが実験用車両「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマス・ワーク・ビークル、AWV)」を日本初公開する予定です。どのような反響が集まっているのでしょうか。
■「プラットフォーム型自律移動モビリティ」を展示
ホンダが、「ジャパンモビリティショー2023」で、実験用車両「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマス・ワーク・ビークル、AWV)」を日本初公開する予定です。これに対し、SNSではどのような反響があったのでしょうか。
ホンダによるとAWVは、アタッチメントを取り付けて様々な用途に活用できる「プラットフォーム型自律移動電動モビリティ」の実験用車両といいます。
位置情報や、レーダー・ライダーによる障害物検知機能、その他センサー類を搭載することで高度な自律走行に対応。人の作業が難しい環境下で、荷物の運搬や様々な作業を担います。
ホンダは米国ニューメキシコ州で、第2世代AWVの実証実験を2021年11月から進めてきました。
第2世代AWVのボディサイズは全長約290cm×全幅約150cm×全高約142cmで、最大積載量399kg、最大牽引重量750kg。最小回転半径は3.9mで、小回り性能にも優れていました。
荷台はホンダがかつて販売していた軽トラック「アクティトラック」のものを流用していると見られ、テールランプ周りの意匠にアクティトラックらしさが感じられます。しかし一方でキャビン部分は撤去され、運転席に該当するスペースもない、いわば「屋根なし軽トラ」ともいえる車両です。
2023年3月には、米ラスベガスで開催された「CONEXPO-CON/AGG 2023」で、第3世代のAWVが世界初公開されました。
ボディサイズは全長3025mm×全幅1300mm×全高2052mm。
第2世代と比べ荷物の積み込みを容易にし、エルゴノミクスを向上させる低床式ベッドとしたほか、荷台サイズを2パレット(2560mm×1300mm)に拡大したことで、積載量を2000ポンド(約900kg)に増やしました。
自律走行モードにより最大10マイル(16km/h)で走行。バッテリーサイズを大きくして最大10時間の駆動を可能にしています。
ライダーセンサーを使用し、GNSS(全地球衛星測位システム)サービスの弱い場所や利用できない場所でのナビゲーションが改善されたほか、タブレット端末を使用した簡易プログラミングインターフェースとクラウド連携ができるようになりました。
ホンダはAWVの製品化を目指しており、製品流通、製品サポート/アフターマーケット販売、ソフトウェア・アタッチメント開発といった分野での機能改善やサービス強化に加え、フィールドテストに参加するパートナーを探しているといいます。
SNSでは、「かわいい」「なんか、デザインがかわいいよね」と、その愛らしい見た目に反応する人が。
また、「ターレみたい」「これは軽トラと言うより台車だな」といった感想もありました。
さらに「果樹園農家はこれを求めている」「果樹園等で活躍している屋根なしトラックの代わりになるね」「うちのナシ園で使うかな…」など、すでに“屋根なし軽トラ”が活躍している場所を導入先として挙げる人も複数いました。
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ジャパンモビリティショーは、東京ビッグサイト(東京都江東区)で2023年10月26日から11月5日まで開催されます。
ホンダは期間中、「Honda DREAM LOOP」をテーマに、AWVを含め四輪車や二輪車、パワープロダクツなどを展示する予定です。