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マツダ「ロードスター」なぜ人気が再燃? MT比率は驚異の8割!? 200万円台で買えるスポーツカーが注目される訳

くるまのニュース 2023年10月17日 8時10分

マツダのオープンカー「ロードスター」の大幅改良モデルが発表されました。2015年の登場から8年目を迎え、いまなお販売が好調だといいます。なぜ人気を得ているのでしょうか。

■ND型史上“最大の大幅改良”を実施!

 マツダの小型オープンスポーツカー「ロードスター/ロードスターRF」が大幅改良を受け、2024年1月に発売されます。
 
 1989年の初代ロードスター発売以降、グローバルで約119万台を販売。日本では約22万台が販売された、ロングセラーかつベストセラーモデルです。

 2015年にデビューした現行ロードスター(4代目・ND型)は国内累計約5万6000台を販売。登場3年目に販売のピークを迎え、その後はやや下降しつつも、7年目となる2021年から上向き、8年目となる2022年は過去最高の販売台数を記録しました。

 スポーツカーは一般的に、発売初年度から2年目が販売のピークとなり、それ以降は販売台数が落ちる傾向にあります。

 その一方で現行ロードスターの販売台数は発売当初はもちろん、その後8年目にピークとなっているのですが、異例ともいえる販売状況の背景には何があったのでしょうか。

 マツダによると、ロードスターが好調な理由はいくつかあるといいます。

 ひとつにはコロナ禍以降、移動手段に対する意識が変わったり、ライフスタイル・趣味へのお金の使い方に変化が見られたことが理由と見ているそうです。

 もうひとつは、2022年に投入した、軽さを追求した特別仕様車「990S」とカラーコーディネーションを楽しむ特別仕様車「ブラウントップ」が非常に好評だったことが、過去最高の実績に繋がったといいます。

 さらに、昨今は他社も含めたスポーツカーカテゴリー自体も好調であることが、ロードスターの販売を押し上げていることも背景にあるとのこと。

 他社では、トヨタ「GR86」/スバル「BRZ」など、手が届きやすい価格のスポーツカーが市場投入され、カテゴリー全体で良い相乗効果を生んでいるとマツダは分析しています。

 ロードスターの購入者は子育てがひと段落した50代を中心に、40代以上のユーザーが全体の約7割を占めています。一方でその一方で、20代など若い世代のユーザーも多く、若年層のユーザーもスポーツカーに興味を持っていることがわかります。

 ボディタイプ別ではソフトトップが販売の7割強を占めており、ハードトップのロードスターRFが3割弱。ソフトトップは20代のユーザーが多く、ハードトップは60代のユーザーが多いことも特徴です。

 トランスミッションは、全体の7割強がMTを選択。なかでもソフトトップでは約8割がMT車で、ハードトップはMT/ATの比率は半々です。

 純粋な走りを求めるユーザーから上質にゆったりとドライブを楽しむユーザーなど、多様な世界観や価値観を持つユーザーにロードスターは支持されており、この裾野の広さもロードスターの魅力のひとつであるとマツダは考えているそうです。

 そして今回、内外装や走行性能、安全性能に改良が施され、ロードスターの魅力がさらに引き上げられました。なお、この改良はND型が登場してからもっとも大規模な改良となっています。

 新ロードスターではマツダレーダークルーズコントロール(MRCC)とスマートブレーキサポート(後退時検知機能SBS-RC)を採用。先進運転支援機能を高めるとともに、衝突被害軽減ブレーキ義務化の法改正に対応。

 走行性能では、エントリーグレードの「S」を除くMT車にアシンメトリックLSDを採用し、加減速でそれぞれ最適な差動制限力を設定するカム構造を追加することにより、旋回性能が向上しました。

 また、横滑り防止装置DSCにサーキット向けのモード「DSC-TRACK」をMT車に設定。制御による介入を極力抑え、危険なスピン挙動時のみ介入するようにセッティングを施しています。

 そして、外観デザインは前後のライトを変更。フルLED化され、立体的なデザインとなっています。

 内装ではマルチメディアシステム「マツダコネクト」が8.8インチへと大画面化され、コネクテッドサービスも強化。

 加えて、メーターがブラック化され、フラットでハイコントラストなグラフィックの採用やシャープな針に置き換えることで視認性が向上したほか、左側のシリンダーはデジタル表示に変更されました。

 価格(消費税込)は、新型ロードスターが289万8500円から367万9500円、ロードスターRFが379万6100円から430万8700円です。

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