トヨタ「ソアラ」は1980年代を代表する「デートカー」として知られています。当時から高い人気を誇っていたソアラですが、今回、中古車市場で驚きの極上個体が発見されました。
■あのデートカーが1000万円! その金額に見合う極上個体の正体は?
かつて1980年代から1990年代に「クルマに乗っていないとモテない」と言われた時代がありました。
その当時に登場したいくつかのクルマは「デートカー」と呼ばれていましたが、令和となった2023年に1000万円を超える個体が存在すると言います。
かつてのデートカーと言えば日産「シルビア」、ホンダ「プレリュード」そしてトヨタ「ソアラ」が有名です。
その中でトヨタの「初代ソアラ」は1981年にデビューしました。
当時、欧州ではメルセデス・ベンツやBMWなどがスポーツ走行も可能かつ、ラグジュアリーな空間となるGTカーの販売を行っていました。
ソアラはそれに対抗するべく、国産のGTカーとして待望のデビューを果たします。先端技術の多くを初採用したモデルでもあり、トヨタのヒット作となった1台です。
日本の経済成長の影響もあり、高価格であったものの人気を誇り、トヨタの期待通り、輸入車のオーナーの多くもソアラに注目していたといいます。
用意されていたエンジンも3種類存在し、3リッター、2.8リッター、2リッターのいずれも直列6気筒と、欧州車に対抗できるパワフルなものでした。
車両重量も1305kgと比較的軽量で、そのことから走行性能にも優れていたモデルです。
走行性能の高さに加えて、当時の最先端技術を搭載した高級感あるクルマとして大きく注目されたソアラは、絶好の「デートカー」として、多くの若い男性が興味を持っていました。
販売終了前月までの新車登録台数の累計は8万7973台を記録しています。
そんなデートカーの象徴とも言えるソアラですが、今回、中古車市場で発見されたのは1981年式の2800GTです。
驚くことに、この個体は走行6080kmと、限りなく低い走行距離を維持しています。
さらに、フルノーマルオリジナル車ということもあり、当時の新車同様と言っても過言ではありません。
ボディカラーはホワイトで、傷ひとつない光沢感のある外装が印象的です。
内装も使用感が全くなく、極上のコンディションが内外装ともに保たれています。
この個体の特別なポイントについて、取り扱う販売店の担当者は、次のように話します。
「この個体は、走行距離が非常に短いことがポイントです。
この年式のクルマで、わずか6000kmというのは、極めてめずらしいといえます。
また、特に内装が綺麗なところが特徴的です。通常、日が当たるところで保管するとどうしてもシートなどが日焼けしてしまいます。
特にこのクルマの内装はブルーなので、そう言ったのが目立つ色になっていますが、車庫保管されていたに違いないほど、日焼けなどの使用感が一切ありません」
また、取り扱い経緯については「元々のお客様が持っていたもの」と言い、加えてこの個体についてどのような問い合わせがあるかについては次のように話します。
「写真はどうしても実車よりも、より綺麗に見える傾向があります。
それを確認するためにも、実際に目で確かめに来られる人が多くいらっしゃいます。
それでも、実際にご来店いただいて実車をご覧になられたお客様も、本当に綺麗だと驚かれています。
『こんなに綺麗な個体は他にないでしょう』というお声もいただきます」
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このソアラは車両本体が955万円という、極上の個体に相応しいプライスタグが付けられています。