レクサスのドイツ法人が、新型ラグジュアリーミニバン「LM」を発表しました。
■4人乗りと7人乗りを設定
レクサスのドイツ法人は2023年10月6日、新型ラグジュアリーミニバン「LM」を発表しました。
LMは、中国やアジア地域を中心としたショーファーカー(専属運転手がハンドルを握り、オーナーやゲストが後席に乗る高級車)需要にあわせて2020年に誕生。そして今回ドイツでも発表された2代目LMは、2023年4月に中国の上海モーターショーで世界初公開されました。
外観は、レクサスのアイデンティティである「スピンドルボディ」をさらに進化。押し出しの強いスピンドル形状をグリルに外板色を採用することでボディと一体でシームレスに表現したほか、周辺部品との境界の段差を減らし、ボディと融合した構成とすることで、空力性能や冷却性能、操安性にも寄与しています。
新型LMのボディサイズは、全長5125mm×全幅1890mm×全高1940mm、ホイールベース3000mmです。
ドイツ仕様のLMは、2.5リッターハイブリッドシステムのE-Four(4WD)を採用。これに4人乗りモデルと7人乗りモデルが用意されます。
4人乗りは、後部に2つの大型ファーストクラスシートを備え、快適な移動を実現する豊富な装備を備えています。
例えば、フロントとリアの間に48インチのウルトラワイドスクリーンを内蔵した仕切りがあり、プライバシーを確保するために暗くできる開閉式のガラスパネルも装備しています。
特注のマークレビンソン3Dサラウンドオーディオは23個のスピーカーを備え、レクサスクライメイトコンシェルジュは赤外線センサーで暖房と換気を正確にコントロールします。
7人乗りは、VIPシャトル用に設計されたモデルで、2列目に2つのシングルシート、3列目に追加ミドルシートを備えた2つの折りたたみシートを備えています。荷室を広げるときは、3列目シートを折り畳むこともできます。
レクサスは、GA-Kプラットフォームの低重心と高いボディ剛性に基づいて新しい「リアコンフォート」ドライビングモードを開発。さらにブレーキとボディコントロールに新しいシステムを導入し、サスペンションを改良しました。
また、広範な騒音・振動低減対策を同時に施すことで、落ち着きのある自然な車内音環境を実現しています。
外観のサイドビューは、流れるようなライン、大きなガラス面、低いベルトラインが特徴で、開放感を生み出しています。大型のスライド式サイドドアで乗り降りを容易に。
リアは、L字型のライトストリップがテールゲートを越えてDピラー下まで伸びており、車幅をさらに強調しています。
新型LMのドイツでの価格は、まだ発表されていませんが、一足早く発売されている英国での価格は、8万9995ポンドから11万2995ポンド(約1630万円から約2050万円)です。
また、日本では2023年秋頃の発売が予定されています。