トヨタ紡織は2023年10月19日、東京ビッグサイトで開催される第1回「ジャパンモビリティショー2023」への出展概要を発表しました。
■あらゆる用途に対応可能な「斬新コンパクトカー」
2023年10月19日、自動車の内装部品などを製造するトヨタ紡織は、28日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で一般公開される第1回「ジャパンモビリティショー2023(以下、JMS2023)」への出展概要を発表しました。
トヨタ紡織は「未来のモビリティライフ」をブースのテーマに掲げ、同社の考える“自動運転を想定した近未来の移動空間”のコンセプトモデルや電動化対応製品など、世界初披露の車両を含む4点を展示するといいます。
同社はこれまでMaaS(Mobility as a Service)に対応する車室空間の提案を進めており、シートや内装アイテムの脱着交換システムなどの開発を行ってきました。
今回展示される車両のひとつである「MX221」も、MaaSでのシェアライド空間を提案するコンセプトとしたモデルで、自動運転レベル4を想定したライドシェアモビリティです。
外見は四角い近未来的な「ハコ型」フォルムで、前後ドアにスライド式を採用した斬新なスタイリング。
同車は多様なユーザーのあらゆるニーズに合わせて、シートモジュールやシート構成部品を脱着あるいは交換でき、短時間で空間レイアウトや機能を変更・アップデートが可能。
車室空間は通常仕様の「前向きシート」や「対面シート」など様々な用途に合せた配置やグレードに自在に変化します。
なかでも、同車の最上級グレードとなる仕様「MX Prime」では、短時間で快適な仮眠に誘導するシステムのほか、パーソナル音響やリフレッシュ機能などを搭載。上質で快適な移動時間を提供するといいます。
また、車イス仕様の「MX Access」タイプにシートを組み替えれば、介助者のサポート無しで車イスを固定することができ、どんな人にとっても安全かつ快適な移動空間に変化します。
トヨタ紡織はそのほかにも、自動運転レベル4・5を想定し車内のシートやテーブルなどを変形させることで、様々な用途において最適なレイアウトを保つコンセプトモデル「T-FAS」をJMS2023に初出品。
さらに、車両の位置情報に合わせて、モニターや透明ディスプレイ、天井にコンテンツが再生され、車窓の景色に連動したVR/AR体験を提供するコンテンツ体験バス「MOOX-RIDE」や、シート座面がユーザーにあわせて自在に変形するコンセプトモデル「VODY2.0」など、初公開となる多くのモデルが出展される予定です。