トヨタのアメリカ法人はミドルサイズSUV「RAV4プライム」の2024年モデルを発表しました。プラグインハイブリッドシステムによる鋭い加速力を誇るモデルだと言いますが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
■「トヨタ4ドア車最速」の称号を持つRAV4
トヨタのアメリカ法人は2023年10月17日、プラグインハイブリッドシステムを搭載したPHEVのミドルサイズSUV「RAV4プライム」の2024年モデルを発表しました。
RAV4プライムは、SUVならではの悪路走破性と電気駆動による強力な加速力、そして個性的な外観を融合させた、様々な用途において高パフォーマンスを発揮するクルマです。
日本では2020年発売当初、「RAV4 PHV」の車名で販売していましたが、2022年10月の一部改良時にRAV4シリーズのいちラインナップへ統合されています。
新型RAV4プライムはパワートレインに、176馬力の2.5リッターのアトキンソンサイクルエンジンと大容量リチウムイオン電池、2つの高出力電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載したことで、合計302馬力のシステム最高出力を発揮。
これによって停止状態から時速60マイル(約96.56km)に到達するまでの時間はわずか5.5秒と俊敏な加速を誇り、北米トヨタがラインナップする車種においては「スープラ」に継ぐ加速力のモデルだといいます。
また、PHEVである同車はハイブリッドカー(HV)と電気自動車(EV)両方の長所を活かすことができるため、長距離ドライブでは効率的なHVとして、EV専用モードでは1回の充電での航続可能距離42マイル(約67.75km)のEVとして使用可能。
この値は市販されているPHVのSUVにおいて、もっとも長い距離を走ることができるとされており、カーボンニュートラルの進められる昨今に相応しいモデルとして、二酸化炭素排出を抑えた移動を実現します。
また、搭載する18.1kWhのリチウムイオンバッテリーの充電には特別な機器は必要無く、付属のケーブルを使用して標準的な家庭用コンセントに接続するだけで可能。
満充電にかかる時間は標準的な120V家庭用コンセントで約12時間ですが、PHEVである同車は仮に充電しなくとも、効率的なHVとして引き続き走行することができます。
今回発表された2024年モデルの新型RAV4プライムには、ブラックのエクステリアアクセントやブラックダイヤモンド塗装のグリル、シルバー塗装のフロントロアスポイラー、デュアルクロームチップエキゾーストが装着され、プレミアムな同車に相応しい外観を完成させています。
そのほか、トヨタのコネクテッドテクノロジーチームが設計した最新のオーディオマルチメディアシステムが新たに搭載され、ドライバーは、幅広く強化された機能を直感的なタッチと音声でのコントロールを通じて操作することが可能です。
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発表された2024年型のRAV4プライムの車両価格は、4万3440ドルから4万7310ドル(約651万円から709万円)。
2023年後半からトヨタ正規販売店にて数量限定で入荷が行われる予定だということです。