ホンダ新型「N-BOX」は、従来モデルと比べてインテリアの質感が向上しています。なかでも、標準仕様はブラウンの色付きシートベルトを採用していますが、これには理由があるようです。
■新型N-BOXは居心地の良いインテリアが特徴
ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」がフルモデルチェンジし、3代目となる新型モデルが2023年10月に発売されました。
初代N-BOXは2011年に誕生。ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用することで低重心化を図ったほか、軽スーパーハイトワゴンでは最大クラスとなる広い居住空間を実現し、高い人気を博しました。
その後登場した2代目では、新たに安全運転支援システム「ホンダ センシング」を採用し、安全性能が向上。
登録車を含む新車販売台数では2年連続1位、軽四輪販売台数においては8年連続1位を獲得しており、“日本で一番売れているクルマ”として多くのユーザーに支持されています。
今回、約6年ぶりのフルモデルチェンジで3代目となった新型では、安定感のある四角いフォルムを基本に、造形そのものから上質さが感じられるデザインへと進化しました。
従来モデルから引き続き、ボディタイプは標準仕様のN-BOXとカスタム仕様の「N-BOX カスタム」を設定。ベースのデザインは同じですが、内外装のテイストを変えることでそれぞれの個性を演出します。
なかでも内装は、軽の常識を超えたともいえる上質なインテリアが特徴です。
異なる色の樹脂材をミックスしたインパネトレーや、家の壁のような石目調のシボを新たに開発。座り心地が良いソファのようなシートを備え、まるでリビングのように安らげる空間を実現しました。
インテリアカラーは、N-BOXはベージュ基調、N-BOXカスタムはブラック基調とすることで、それぞれの世界観を表現。
とくにベージュ内装のN-BOXは、インテリアカラーに合わせてシートベルトもベージュのものを装備しているのですが、ほかではあまり例がない色付きのシートベルトが採用されたのはなぜなのでしょうか。
ブラウンのシートベルトについてホンダは、「リビングライクな空間ということで、優しい色合いのシートベルトを採用した」と説明しており、グレーといった定番カラーのシートベルトとは違い、スタイリッシュなベージュのシートベルトがインテリアの良いアクセントとなっています。
このブラウンのシートベルトはホンダの電気自動車「ホンダe」のシートベルトと同じもの。リビングのようなインテリアを特徴とするホンダeでも、車内を彩るアイテムとして効果的に使われているようです。
なお、N-BOXカスタムのシートベルトは、インテリアカラーに合わせて濃いグレーとなっています。
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新型N-BOX/N-BOXカスタムでは、従来モデルからの特徴である軽乗用車最大級の室内空間や高いアイポイントはそのままに、見通しがよく運転しやすい視界を実現しました。
インパネは上面のフラット化とともに全体を水平基調とし、運転者が車幅やロール姿勢をつかみやすいように設計。2本スポークのハンドルを採用し、水平基調のインパネとともにすっきりとした内装で安心して運転できる環境を生み出しています。
メーターは、ホンダ軽初の7インチフルグラフィックメーターを採用。液晶パネルならではの表現力を活かし、ホンダセンシングをわかりやすく表示します。