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「最も多い」&「最も反則金が高い」交通違反って何? “めちゃ捕まってる違反”に「反則金重くした方がいい!」の声も 速度違反を超える違反とは?

くるまのニュース 2023年10月24日 14時10分

交通違反の中で最も検挙件数の多い交通違反は何なのでしょうか。また、最も反則金が高い交通違反は何なのでしょうか。最も多い違反に対し、ユーザーからは反響も寄せられています。

■“めちゃ捕まっている違反”とは!?

 2023年9月21日から30日まで、秋の全国交通安全運動が行われました。

 これは、交通ルールの遵守や正しい交通マナーの実践、交通事故防止の徹底を図ることなどを目的に、毎年春と秋の2回行われています。

 秋は、日没が早まることで交通事故が増える傾向にあるため、ドライバーはより一層身を引き締めて安全運転に努める必要があります。

 警察庁の資料によると、2022年の交通違反の検挙総数は614万1535件と、絶えず交通取り締まりが行われていることが分かります。では、交通違反の中で最も多いものは何なのでしょうか。

 検挙総数614万1535件の中で最も多かった違反は「一時不停止」で、146万6131件でした。

 2021年と比較すると12万2497件減少しているものの、1日あたりだと4000件以上も検挙されていることが分かります。なお、2021年も一時不停止が最も多かった違反となっています。

 ユーザーからも一時不停止に関しての意見が多数寄せられていました。

「ちょっとブレーキを踏んで済ませちゃうドライバーが多いよね」「特に踏切は交差点以上に油断しがちなクルマが多い」といった意見や、「実際に道路で停止線の前で止まってももう少し進まないと左右の確認がしにくいところがある。けどそのまま進むと警察に捕まってしまうからなー」「ドライバーの状況もよく見える位置に警察官がいてくれたらいいのに」といった声も見られました。

 ドライバー自身が停止していると思っていても、外から見れば完全に一時停止をしているわけではなく徐行というケースもあります。

 このため、車体が完全に止まってからの左右の安全確認、その後走行というように、ドライバーは今一度一時停止について再確認するのも良いかもしれません。

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 続いて2番目に多かった違反は「最高速度違反」、いわゆるスピード違反で93万2260件。

 3番目は「放置違反金納付命令件数」で、69万8533件でした。

 駐車違反をすると、クルマに「放置車両確認標章」と呼ばれるいわゆる黄色いステッカーが貼られます。その場合、ドライバーは警察署などに出頭して反則金を納めなければなりません。

 放置違反金納付命令は、上記の反則金の納付が認められない場合に、車両の使用者に対し放置違反金の納付を命じるといったものに該当します。

 駐車が禁止されている場所に駐車することはもちろん避けるべきですが、うっかり駐車をしてクルマに黄色いステッカーが貼られた場合は、すぐに警察署に出頭し速やかに反則金を納める必要があります。

 このように、2022年は「一時不停止」「最高速度違反」「放置違反金納付命令件数」の3つが件数の多かった違反でした。

 では、交通違反の中で“反則金”が最も高い違反は何なのでしょうか。

■反則金が最も高い違反は?

 交通違反をした場合、状況に応じて白色、青色、赤色の3種類の切符を切られます。

 なかでも青切符は、比較的軽微な違反に対して切られるものです。「交通反則通告制度」が適用されていることで、刑罰の代わりに反則金を納付しなければなりません。

 では反則金が最も高い違反は、何が挙げられるのでしょうか。

交通違反を取り締まる覆面パトカーはクラウンだけじゃない!?

 普通車の場合は3万5000円が最も高額で、「速度超過35キロ以上40キロ未満(高速道)」の速度違反、積載物超過違反については「10割以上の超過」が該当します。

 このほか「携帯電話使用等(保持)違反」も普通車で1万8000円と高額です。

 携帯電話使用等(保持)違反は、運転中にスマートフォンなどの使用や画像を注視するなどを行うなどの行為を指します。2019年12月に罰則が強化され、普通車は反則金6000円が現行の金額に改正されました。

 ちなみに、携帯電話等の使用によって事故を起こすなど「携帯電話使用等(交通の危険)」に該当した場合は、反則金制度は対象外となり、罰則として1年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。

 なお、反則金のなかでは大型車の「速度超過35キロ以上40キロ未満(高速道)」と「積載物重量制限超過(5割以上10割未満)」の4万円が最も高額な額です。

 ユーザーの意見のなかには、前出の「一時不停止」について、「反則金をもっと重くするべきでしょう」「反則金が軽いから違反が後をたたないのではないか」といった意見がありました。

「指定場所一時不停止等違反」に該当した場合、現在は違反点数2点、普通車で7000円の反則金が科されます。

 上記のスマートフォン使用が増えたことで罰則が強化されたように、一時不停止について絶えず続ければ反則金が重くなるという事態もゼロとはいえないかもしれません。

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 交通ルールを遵守することはもちろんですが、改めてこれまで解説した違反について自身や周囲の運転を振り返って見ても良いかもしれません。

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