ガソリンスタンドで給油した際、うっかりガソリンタンクの給油キャップを忘れて紛失してしまうことがあります。そのような時の正しい対処方法を紹介します。
■「給油キャップ」を紛失したらどうすれば良い?
セルフのガソリンスタンドでクルマに給油した際に、うっかりガソリンタンクの給油キャップを忘れたり、紛失してしまうことは珍しくありません。
ではそのような状況に陥ったとき、一体どのように対処すれば良いのでしょうか。
最近は車種によって給油キャップを紛失しないようケーブルで本体とつながっていたり、給油口のフタ(オープナー)とキャップが一体化しているタイプも存在しますが、一昔前の車種ではケーブルの無い給油キャップが大半で、ガソリンスタンドに置き忘れてしまう人はよく見られました。
もし給油キャップを紛失してしまった場合、まずは置き忘れたと思われるガソリンスタンドに連絡し、保管されていないか確認します。
ここで見つかれば一安心ですが、残念ながら見つからなかった場合や置き忘れたガソリンスタンドが遠方で取りに戻ることが出来ない場合には、諦めて新しい給油キャップを早急に手に入れないといけません。
給油キャップにはメーカー純正品と、複数のメーカーのクルマに装着できる汎用品があります。
メーカー純正品は、ディーラーのほか、通販サイトでも購入することが可能で、価格は2000円から3000円ほど。インターネットで購入する場合は、確実に自分のクルマに適合するかどうか型番を必ず確認することを忘れないでください。
また、オークションサイトなどでもメーカー純正品のキャップが新品や中古品で出品されていることがあるので、もし適合するキャップが見つかれば安く購入できるかもしれません。
一方、汎用品はカー用品店のほか通販サイトなどで購入することができ、価格は1000円から3000円とメーカー純正品よりも安価に手に入れることが可能です。
もちろん汎用品を購入する際も、純正品同様に必ず自分のクルマに適合するかどうかを確認しましょう。
■「給油キャップ」を閉めずに運転して大丈夫? 応急処置の方法は
給油キャップを無くしてしまった場合、新しいキャップを手に入れるまでの間は給油口のオープナーを閉めたとしても給油口自体は開放された状態になります。
このように給油口がむき出しですと、ガソリンが外に漏れ出てしまうことも考えられますし、気化したガソリンに引火して爆発してしまうような事故を誘発する可能性もゼロではありません。
また、漏れ出したガソリンによって車体の塗装面を傷めることも考えられます。
クルマ自体は、給油キャップが閉まっていない状態でも「走行すること」は可能です。しかし危険なトラブルを避けるためにも、キャップが無い状態での走行は可能な限り避けた方が賢明でしょう。
では、どうしてもキャップが無い状態でクルマを走らせないといけない場合、一体どうすれば良いのでしょうか。
これについてガソリンスタンドのスタッフに質問したところ、以下のような回答がありました。
「よく言われている対処方法は、『給油口をラップで覆ってガムテープで止める』という応急処置です。
この方法であれば取り急ぎガソリンが外に漏れ出るのを防ぐことが可能ですが、しかしそれでも確実に安全と言える状態ではありません。
やはり危険を回避するためにも、早急に給油キャップを手に入れて装着するようにしてください」(ガソリンスタンドのスタッフ)
この方法はあくまでも緊急時の一時的な対処方法であり、このまま放置することは勧められないので、一刻も早く新しい給油キャップを用意するのがベストな方法ということでした。
また何よりも、「閉め忘れ」や「置き忘れ」自体をしないことが最も肝心な対処方法になりますので、普段から給油時には指差し確認などの工夫で、給油キャップの紛失防止を心掛けてみてはいかがでしょうか。