2023年10月23日、トヨタのマレーシア法人は新型「アルファード/ヴェルファイア」を発表しました。日本では同年6月に発表・発売された新型アルファード/ヴェルファイアですが、ここ数か月で諸外国にも続々と投入されています。マレーシアではどのような設定となっているのでしょうか。
■約1700万円! 新型「アルファード/ヴェルファイア」発表
2023年10月23日、トヨタのマレーシア法人は新型「アルファード/ヴェルファイア」を発表しました。
日本では同年6月に発表・発売された新型アルファード/ヴェルファイアですが、ここ数か月でタイや、インドネシアなど、諸外国にも続々と投入されています。
今回のマレーシアを含め、このように諸外国で展開されるアルファード/ヴェルファイアには、日本にはない、ある“定番”が設定されています。
アルファードは、今では高級ミニバンの代名詞と言えるほどの知名度を誇る人気モデルの一つです。初代は2002年に登場。その後、2008年にはフルモデルチェンジを迎え、アルファードが2代目に進化すると同時に、より個性を求めるユーザー向けに、ヴェルファイアが誕生しました。
2023年6月のフルモデルチェンジで、アルファードは4代目、ヴェルファイアは3代目へと進化。今回マレーシアで発表されたのもこの新型モデルです。
新型アルファード/ヴェルファイアについてトヨタは、「運転する方も、後席にお乗りになる方も、このクルマをお使いになるすべてのお客様が相手を思いやり感謝し合える空間をこのクルマを通じて実現すること。これを『快適な移動の幸せ』と定義し、従来から受け継がれるその価値を一層追求し、開発を進めました」としています。
この「快適な移動の幸せ」の追求のため、新型アルファード/ヴェルファイアは「性能を世界基準に昇華させる」を開発テーマに定め、TNGAプラットフォーム(GA-K)をミニバン用に最適化し採用したほか、アルファードとヴェルファイアの個性をさらに明確化。
なかでもヴェルファイアのガソリンエンジンモデルには、高出力の2.4リッター直列4気筒ターボエンジンを採用したほか、ラジエターサポートとサイドメンバーをつなぐ専用のボディ剛性部品を追加するなど、デザイン面にとどまらず走りの面でもそれにふさわしい個性が付与されました。
一方、マレーシアで発売された新型のパワートレインは日本の設定と大きく異なり、新型アルファードに最高出力278馬力・最大トルク430Nmを発揮する2.4リッター直列4気筒ターボエンジンを、新型ヴェルファイアに最高出力182馬力、トルク235Nmを発揮する2.5リッター直列4気筒エンジンのみをそれぞれ用意しています。
グレード構成も、新型ヴェルファイアが通常グレードのみ、新型アルファードが上位グレードの「エグゼクティブラウンジ」のみと、かなり絞られた設定です。また、内装色も新型アルファードでニュートラルベージュのみ、新型ヴェルファイアでブラックのみとなります。
しかし、ボディカラーは日本よりも豊富です。
マレーシアの新型アルファード/ヴェルファイアのボディカラーは、日本国内には設定のない定番の“シルバー”を用意しています。
価格は、新型ヴェルファイアが43万8000リンギット(約1378万円)から、新型アルファードが53万8000リンギット(約1693万円)からと、日本と比較するとかなり高額です。