ホンダが、実験用車両「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマス・ワーク・ビークル、AWV)」を「ジャパンモビリティショー2023」で日本初公開しました。
■「プラットフォーム型自律移動モビリティ」を展示
ホンダは2023年10月25日、「ジャパンモビリティショー2023」で、実験用車両「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマス・ワーク・ビークル、AWV)」を日本初公開しました。
ホンダによるとAWVは、アタッチメントを取り付けて様々な用途に活用できる「プラットフォーム型自律移動電動モビリティ」の実験用車両といいます。
位置情報や、レーダー・ライダーによる障害物検知機能、その他センサー類を搭載することで高度な自律走行に対応。人の作業が難しい環境下で、荷物の運搬や様々な作業を担います。
ホンダは米国ニューメキシコ州で、第2世代AWVの実証実験を2021年11月から進めてきました。
第2世代AWVのボディサイズは全長約290cm×全幅約150cm×全高約142cmで、最大積載量399kg、最大牽引重量750kg。最小回転半径は3.9mで、小回り性能にも優れていました。
荷台はホンダがかつて販売していた軽トラック「アクティトラック」のものを流用していると見られ、テールランプ周りの意匠にアクティトラックらしさが感じられます。しかし一方でキャビン部分は撤去され、運転席に該当するスペースもない、いわば「屋根なし軽トラ」ともいえる車両です。
2023年3月には、米ラスベガスで第3世代のAWVが世界初公開されました。今回展示されているのは、この第3世代です。
ボディサイズは全長3025mm×全幅1300mm×全高2052mm。荷台サイズは2パレット(2560mm×1300mm)に拡大し、積載量は2000ポンド(約900kg)に増やしています。
自律走行モードにより最大10マイル(16km/h)で走行。バッテリーサイズを大きくして最大10時間の駆動を可能にしています。
ライダーセンサーやGNSS(全地球衛星測位システム)などを使い、あらかじめプログラムしたルートを自動走行するほか、人の操作にも対応します。
ホンダはAWVの製品化を目指しており、製品流通、製品サポート/アフターマーケット販売、ソフトウェア・アタッチメント開発といった分野での機能改善やサービス強化に加え、フィールドテストに参加するパートナーを探しているといいます。
想定される使用シーンとしては、屋外の作業現場など、地面に自動運転用の線を引きにくい場所での資材や荷物の運搬を挙げています。
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ジャパンモビリティショー2023は、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催。一般公開は10月28日から11月5日までです。
ホンダは期間中、「Honda DREAM LOOP」をテーマに、AWVを含め四輪車や二輪車、パワープロダクツなどを展示する予定です。