2024年春に発売予定のホンダ「N-VAN」のEVモデル「N-VAN e:」。JAPAN MOBILITY SHOW 2023の会場には4人乗りが展示されましたが、注目を集めているの前後2人乗りの「e:L2」に対する現場の反響はどうだったのでしょうか。
■N-VAN e:に斬新なタンデム型登場! 反響は?
ホンダは10月28日から11月5日に一般公開される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」にて、新型軽商用EV「N-VAN e:」のプロトタイプ車両の展示を行なっています。
そのN-VAN e:には前後2人乗りとなる「e:L2」グレードです。現場ではどのような反響が寄せられているのでしょうか。
「2050年にカーボンニュートラルの実現」を掲げているホンダは「軽商用EVを皮切りにEV展開を本格スタートさせます」と述べています。
その火付け役となるべくN-VAN e:は、どのようなモデルとなっているのでしょうか。
ベースとなるN-VANは商用車としての機能性が高く、N-VAN e:も同様に利便性の高いです。
助手席側にあるセンターピラーを取り除いて、助手席とリアシートがフラットにできることから、スムーズな積み下ろし作業が可能です。
積載量は、軽貨物車の最大積載量350kgに設定されており、一度に多くの荷物を運ぶことができます。
2人乗車時の荷室長は1480mm、助手席を収納した最大スペース長は2645mmとなっており、ベースのN-VANとは大きく変わらない数値となっています。
車内の最長スペース幅は、2645mmと奥行きのあるスペースを確保しており、荷物を積む上で重要な荷物室の幅は1390mm、高さは1365mmと広く設計されています。
このように大きな荷室を確保できているのも、EVならではの特徴と言えます。
エンジン車の場合は、エンジンが大きくスペースを要しますが、N-VAN e:バッテリーの大容量化と薄型化が施されたことで広大なラゲッジスペースを実現しています。
また、N-VAN e:は、配達業務などの主要となる利用目的に対応できるべく、WLTCモードで航続距離が210km以上を目標に開発されました。
充電も効率的にできる仕様となっており、6.0kW出力の通常充電器で充電した場合は、約5時間でフル充電が可能で、充電量80%までの急速充電なら約30分となっています。
そんなN-VAN e:には複数のグレードが用意されており、ベーシックな「e:L4」、最上級モデルの「e:FUN」が設けられます。
それに加えて、今回大きな注目を集めているのが、助手席側の前後シートをなくした「前後2人乗りの2シーター」となる「e:L2」です。
このタンデム式はベースとなるN-VANの設計を生かしたデザインになっており、助手席側のセンターピラーをなくしていることから、サイドから荷物の積み降ろしが可能となります。
■会場ではどんな声が寄せられた? とくにタンデム仕様には興味津々な人多い?
この斬新なタンデムモデルとなるe:L2に対して、JAPAN MOBILITY SHOW 2023の現場では、どのような反響が寄せられているのでしょうか。
ホンダブースでN-VAN e:に関心を示していた男性は「発表されていた時から気になっていました。とくに前後2人乗りの仕様は荷物を運ぶ用としては画期的だなと思います」とコメント。
また別の男性は「今回、モビリティショーということでN-VAN e:を見に来ましたが、1台だけでいくつか置いてあると良かったです。とくにL2の助手席側の空間がどうなっているのか気になっています」と話していました。
一方でホンダブースのスタッフは、次のように話します。
「今回展示しているモデルは、4シーターモデルになります。
N-VAN e:は、全モデル共通してWLTCモードで航続距離が210km以上を目標に開発されており、さまざまな需要にお応えできるようになっています。
タンデムモデルは荷物の積み下ろしなどが楽にできるようになっていることから、主に輸送業を営む法人はもちろんですが、デリバリーを行っている個人事業主様から反響をいただいております。
反響としては『この室内でのタンデムモデルはかなり車内を広く使える』『人と荷物が自由に乗り降りができそう』『ラストワンマイルの配送に特化している』など、近年の物流問題にアプローチするクルマとしての期待を寄せる声が多くありました。
また、『かなり室内が広く、タンデムモデルはソロキャンプで活躍しそう』などアウトドアでの需要も想定する人がいました。
さらに車両に外部給電器を取り付けることで、災害時などの緊急事態には発電機としての役割も担うことができます。
より日常的な場面では、この機能をアウトドアの際などに使用することが可能です。
近年のキャンプ場などは、まだまだ電源が備えられていない施設もあり、そういった場所で携帯電話の充電、ドライヤーや、ホットプレートなどを使用することが可能です」
また、タンデム型の場合は、助手席側のシートが2つとも設定されていないことから、車中泊などもより気軽に楽しめる設計といえます。
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N-VAN e:は、ベースとなる「N-VAN」の構造を最大限に生かして誕生しました。
とくにL2は、斬新なタンデムモデルとなり、荷物を運ぶことに関しては画期的なアイディアです。
実際の内装がどのようなものなのか気になるユーザーも多く、どこかで実車が公開されることに期待が寄せられます。