苦手な人も多い車線変更は、安全かつスムーズに行うためには何に注意したら良いのでしょうか。
■スムーズな車線変更 コツは?
クルマを運転する時に避けて通れないのが車線変更ですが、苦手意識を感じている人もいるかもしれません。
安全かつ他のクルマに迷惑をかけないようにスムーズに車線変更をするには、どのような点を意識すればいいのでしょうか。
高速道路だけでなく、2車線以上の幹線道路を走行する場合は車線変更が必要になるときも多くあります。
しかし交通量が多く混雑した道路や、交通の流れが早い道路などでは慣れていないと車線変更が難しいと感じる時もあるかもしれません。車線変更の手順とポイントをしっかり確認しておきましょう。
まずは、ミラーや目視などで周囲の状況を確認し、後続車や自分の行きたい車線のクルマの流れを把握しておくことが大切です。
また、目視で横や後方の確認のため前方から目を離すことがあるので、事前に前走車との距離をしっかり取っておくといいでしょう。
行きたい車線を走行している他車の車間や、後続車との距離などを確認した上で、ウインカーを出して合図しますが、この時、ウインカーは車線変更をしようとする3秒前から出し始め、車線変更が完了するまでつけたままにします。
この合図のタイミングは道路交通法にも定められていることに加え、合図を出しておけば他車が減速してくれたり、車間をあけてくれるなど、譲ってもらえることがあるため、しっかり意思表示することが大切です。
また、自分のクルマが入れる隙間が十分にあるか、自分が車線変更しようとする車線に後ろから迫ってくるクルマがないか、車線の隙間からすり抜けてくるバイクがいないかなどを、ルームミラーやサイドミラーのほか目視でも確認します。
変更先の車線に後ろから来るクルマがいる場合は車間距離を保てる位置で入るようにしますが、後続車のスピードが速く、車線変更が難しいと感じたら一旦見送る判断も大切です。
安全が確認できたら、変更先の車線のクルマのスピードに合わせて、横にスライドするように合流します。
この時、前方のクルマに近づきすぎると、急ブレーキを踏まれた時に対応しきれず追突してしまう恐れがあるほか、後続のクルマのすぐ前に入ると、後続車にブレーキを踏ませてしまうことになるため、前後それぞれのクルマとの距離をしっかり確認してから合流しましょう。
危険な車線変更とならないためにも、次のような点を意識するといいでしょう。
車線変更をしようとする時、安全確認に気を取られてクルマのスピードが落ちてしまうことがありますが、後続車との車間が詰まってしまうだけでなく、変更先のクルマとの速度差が生じて車線変更が難しくなることがあります。
そのため、安全確認しながらも、自分の前後のクルマとの車間距離を意識して変更先の車線とスピードを合わせて相対速度(速度差)が0に近くなるようにすると、車線変更しやすくなります。
3車線以上ある道路では、変更先の車線だけではなく、その向こう側の車線のクルマの動きも確認しておくことが大切です。
たとえば、3車線の右側の車線を走行中に中央の車線に進路変更しようとする時、ちょうど入れそうな隙間を見つけて車線変更したら、左側の車線から同じ場所に車線変更してきたクルマと接触しそうになるなどの危険があります。
ひとつ向こう側の車線のクルマが同じような位置で横並びになって走行している場合は、そのクルマの動きも確認する必要があります。
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車線変更は確認しなければならないポイントが多いため、苦手に感じている人も少なくないでしょう。
ウインカーを出してからもたついてしまうと逆に危険になることもあるため、ポイントを意識して安全確認を行い、明らかにスピードの速いクルマが来ているような時には諦めて次のタイミングまで待つことも大切です。