意外と知らない「フォグランプ」の「正しい使い方」について紹介します。
■つけっぱなしにしていると「まぶしい!」と迷惑に思われるかも
ヘッドライトの下についている「フォグランプ」ですが、使い方によっては他のクルマに対して迷惑になってしまうことがあるといいます。
フォグランプを使う時はどのようなことに注意すればいいのでしょうか。
フォグ(fog)は英語で霧を意味しており、その名の通り霧などによって視界が悪い時に使うライトで、ヘッドライトよりも低い位置を幅広く照らします。
霧のほか雨や雪などで視界が悪い時に、自分の視界を確保することに加えて他のクルマからの視認性を向上するために使用します。
特に霧の強い時などは、ヘッドライトだけでは乱反射して見えづらくなってしまうことがありますが、フォグランプを点灯することで近い範囲の視界を確保することが可能です。
しかし、ヘッドライトとは違って必須装備ではなくフォグランプのついていない車種もあるため、自分のクルマに装備されているかわからないという人は、事前に確認しておくといいでしょう。
フォグランプをつける方法は車種によって異なりますが、例えば日産「ノート」では、ウインカーやヘッドライトを作動させるレバーに、フォグランプのスイッチがついています。
ウインカーレバーの先端部分を回すとヘッドライトをオンにすることができますが、その内側がフォグランプのスイッチになっており、奥に回すとフォグランプが点灯し、手前に戻すと切ることができます。
また、フォグランプの点灯状況はメーターパネル内の表示灯によって運転中にも確認可能です。
なおフォグランプは、ヘッドライトの点灯状況と連動するため、フォグランプをオンにしたままヘッドライトを切ると、フォグランプも連動してオフになります。
再度ヘッドライトをオンにするとフォグランプも点灯するため、表示灯を確認して適切に切り替えることが必要です(車種によっては再点灯時に連動しない場合もあります)。
例えば、ヘッドライトをつける代わりにスモールランプとフォグランプをつけて走行しているクルマを見かけることがありますが、これは状況によっては必ずしも違反となることではありません。
しかし夜間には、ヘッドライトの点灯が必要となるため、暗くなってからもスモールランプとフォグランプのみで走行していると、無灯火違反として取り締まりを受ける可能性があります。
さらに、霧などがなく視界の悪くない日にフォグランプをつけたままにしていると、他のクルマの迷惑になってしまう可能性があるため、注意が必要です。
フォグランプは装備されていないクルマもあるほか、教習所で操作を習うこともないため、ドライバーがフォグランプがついていることに気づいていない可能性があります。
フォグランプをつければメーターパネルに表示灯が点灯するものの、その表示灯の意味を知らなければ、フォグランプが点灯していることを認識できません。
また、フォグランプはヘッドライトに連動してオン・オフが切り替わるため、特にヘッドライトを自動で切り替える「オートライト」を使っている人は、意図せずつけっぱなしになっている可能性があります。
さらに最近は、ライトがLED化されたことで色味や明るさが強く、対向車のドライバーは余計に眩しく感じてしまうことも考えられます。
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フォグランプは霧の出ている日など視界の悪い時に使用すれば便利なライトですが、視界のいい日には他のクルマの迷惑になってしまう恐れもあります。
フォグランプを使ったら、状況の変化に応じてオフに切り替えることを忘れないようにして、メーターパネル内の表示灯や実際のライトの点灯状況を目視で確認することも大切です。