ドライバーが自動車安全運転センターに「無事故・無違反証明書」または「運転記録証明書」を申し込むと、証明書に加えてSD(セーフ・ドライバー)カードがもらえます。11月からスマートフォンアプリでも利用できるようになります。では、アプリはどのようにして利用するのでしょうか。
■SDカードアプリ、導入のワケとは?
ガソリンスタンドや飲食店などでさまざまな優遇を受けられるSDカードですが、11月からスマートフォンアプリでも利用できるようになります。
では、アプリはどのようにして利用するのでしょうか。
1年以上無事故・無違反のドライバーが自動車安全運転センターに「無事故・無違反証明書」または「運転記録証明書」を申し込むと、証明書に加えてSD(セーフ・ドライバー)カードがもらえます。
全国のSDカード優遇店でカードを提示すると、ガソリンスタンドや、SA・PA、道の駅、飲食店での食事料金の割引といった、さまざまな優遇を受けられます。
証明書の交付手数料が1通につき670円であるため、SNS上では「優遇店でうまく割引を活用すれば手数料以上のメリットがある」とも言われています。
しかしSDカードは紙のカードであり、利用者からは「いつの間にか無くしていた」「スマホケースのポケットに入れていたら表面がボロボロになっていた」「使おうと思ったら持ち歩いていなかった」などの声も寄せられていました。
そのような中、2023年11月1日からSDカードアプリがリリースされ、スマートフォンでもSDカードを利用できるようになります。では、具体的にはどのようにして使うのでしょうか。
手順としては、まず発行日が2023年10月1日以降の証明書を用意し、SDカードアプリをスマートフォンにインストールします。
1年以上無事故・無違反の場合は証明書の右上部分にQRコードが印字されるため、SDカードアプリでQRコードを読み取ります。
そしてアプリの画面にしたがってSDデータをスマートフォンに保存すると、アプリでSDカード情報(無事故・無違反の年数やカード発行日、氏名など)を表示できるようになります。
優遇店ではこのSDカード情報の画面を店員に提示することで、紙のカードと同様に各種サービスを受けられます。
自動車安全運転センターの担当者は、このアプリを導入した経緯について次のように説明しています。
「スマートフォンが広く普及する中で利用者の利便性を増進させるため、また各都道府県にある自動車安全運転センターの事務所に利用者から要望が寄せられていたこともあり、アプリを導入することにしました。
なお、このアプリは『iOS(iPhone)』と『Android OS』いずれにも対応しています」
さらに、優遇店や利用者にSDカードアプリを周知する方法については次のように話しています。
「優遇店には、全国の各事務所からアプリについてお知らせ済みであり、紙のカードを提示されたときと同様に対応していただくようお願いしています。
また証明書の申請者に対しては、10月から証明書やSDカードと一緒に、アプリに関するお知らせを郵送しています。
11月以降は証明書とSDカードの郵送時にアプリに関する資料を同封するか、封筒の裏面に説明書きを入れるなどして周知していく予定です」
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ただし1年以上の無事故・無違反に該当しない場合は、SDカードの発行対象にならず、証明書にもQRコードは印字されないため、その点は注意が必要です。
11月1日からSDカードのスマートフォンアプリがリリースされ、紙のカードと同じように優遇店で提示して利用できます。
アプリではカードの紛失や損傷のおそれがないため、今後利用者にとって使い勝手の良いサービスとなることが期待されます。