スバル「WRX S4」の一部改良が発表され、機能性や安全性が向上するとともに、「大型リヤウイング」がオプション設置されることになりました。大きな羽根は一体いくらで装着できるのでしょうか。
■“大きい羽根”が待望の復活!
スバルは2023年10月25日、スポーツセダン「WRX S4」の一部改良モデルを発表しました。
WRX S4は「インプレッサ」シリーズの高性能版「インプレッサWRX」から2014年に独立したスポーツセダンで、スバルの優れたAWDパフォーマンスを象徴するモデルです。
現行型は2代目で、2021年11月にフルモデルチェンジを発表。
アグレッシブなスタイリングに加え、従来モデルより排気量を400cc拡大した2.4リッター水平対向直噴ターボエンジンや、スバルパフォーマンストランスミッション、スバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造などによるパフォーマンスの向上、そして360度センシングで安全性を向上させた「新世代アイサイト」などにより、大きく進化を遂げています。
そして今回の一部改良では、新世代アイサイトの安全性が向上。これまでのステレオカメラに加えて広角単眼カメラを追加した“3眼”とすることで、より一層さまざまなシーンに対応することが可能になりました。
そんな改良モデルのWRX S4で注目されるのは、大型リヤウイングの復活です。
先代の「WRX STI/WRX S4」にも大型リヤウイングは設定されていたのですが、フルモデルチェンジで廃止。
現行モデルは、ボディ形状やパーツで十分な空力性能を実現していることからリヤウイングの設定がなくなったのですが、再び設定されることになったのです。
復活した理由についてスバルは、「マーケットからの要望が多かったことも一因としてありますが、走りの愉しさを高揚させる大型リヤスポイラーを設定することで、高いパフォーマンス性能を可視化し、迫力のあるスタイリングで、お客さまのスポーツマインドを刺激することができると判断したためです」と説明します。
大型リヤウイングを装着したWRX S4は迫力満点。リアのスポーティさが強調されており、より一層アグレッシブな走りが期待できそうです。
ぜひとも装着したいアイテムのひとつといえる大型リヤスポイラーは、一体いくらで装着できるのでしょうか。
大型リヤスポイラーは最上級グレードの「STIスポーツR EX」にメーカーオプション設定されるもので、同グレードではほかにも「RECAROフロントシート(STIロゴ入り)」と「サンルーフ」がメーカーオプションとして用意されています。
実は、大型リヤスポイラーは単品で装着することはできず、レカロシートとセット、またはレカロシート+サンルーフとセットで装着可能です。
価格(消費税込)は、レカロシート+大型リヤスポイラーが28万6000円、レカロシート+サンルーフ+大型リヤスポイラーが39万6000円。ちなみに、単体だとレカロシートが22万円、サンルーフが11万円となっているので、設定自体はないものの大型リヤスポイラー単体は6万6000円だといえます。
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ほかの改良点として、デジタルマルチビューモニター機能に4つのカメラから取り込んだ映像を合成して車両周囲360度を映し出す3Dビュー表示や、車速15km/h未満時に自動でフロントビューとトップビューを表示するAUTOモードが加えられており、死角を減らすことで安全性能を高めています。
コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」の機能が強化され、新機能「リモートエアコン」を追加。またApple CarPlayとのワイヤレス接続も可能となりました。
加えて、STIスポーツR EXはハーマンカードンサウンドシステムが標準装備化されました(GT-H EXはオプション設定)。
改良モデルのWRX S4の車両本体価格は、GT-H EXが447万7000円、STIスポーツR EXが502万7000円です。