1度日本市場から姿を消したもののユーザーからの要望で再販が決定したのが、ホンダ「オデッセイ」です。先行受注から約2か月で販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
■まもなく新型「オデッセイ」発売へ
ホンダは新型「オデッセイ」を2023年冬に発売。先行して9月7日から先行受注が開始されています。
約2ヶ月経った現在、販売店に寄せられる反響はどうなっているのでしょうか。
オデッセイは初代(1994年)、2代目(1999年)、3代目(2003年)、4代目(2008年)、5代目(2013年)とモデルチェンジを繰り返してきました。
現行は2013年に登場した5代目ですが、日本市場ではオデッセイの生産を担当していた狭山工場の閉鎖に伴い、2021年末で生産終了。そのため、1度はホンダのラインナップから姿を消しています。
その後、販売現場から復活を強く希望する声があったことなどから、ホンダは2023年4月にオデッセイの再投入を発表しました。
これは中国で現地生産されているモデルを輸入販売するもので、前述の9月7日から先行受注が開始されています。
様々な改良が施された新型オデッセイでは内外装ともに一部が変更され、新デザインのフロントグリルを採用。
なかでも今回の改良では、高級感のあるインテリアが特に注目を集めているポイントです。
シフトレバーとして新たにボタン式電制シフトを装備。電動パワーシートや、折りたたみ式のセンターテーブルとシートヒーターなども設けられています。
本革シートを標準装備としており、2列目には両側アームレスト付4ウェイパワーシートとシートヒーターを設定。
加えて、折りたたみ式の2列目シートセンターテーブルを採用することで、豪華さを演出しています。
安全支援機能「ホンダ センシング」も近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能(オプション)が追加されるなど、安全性能の刷新も図っています。
また、パワートレインはガソリンエンジンが廃止となり、e:HEV(ハイブリッド) のみを設定。そのため、ガソリンエンジンのみで設定があった4WDモデルは廃止となり、新型オデッセイではFFのみの駆動方式となるようです。
ラインナップはe:HEVのみとなり、グレードは「e:HEV ABSOLUTE」「e:HEV ABSOLUTE EX」「e:HEV ABSOLUTE EX BLACK EDITION」の計3タイプが設定される予定です。
そんなオデッセイですが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
関東圏の販売店担当者は次のように話します。
「オデッセイについては、多くのお客様からすでにご予約をいただいております。
特に今回は内装がより高級感のある仕様に変更され、そこにご興味をお持ちになるお客様が多い印象です。
また、他社のモデルと比較すると走りもお楽しみいただけるようなモデルとなっており、そこを評価していただいていると感じます」
さらに、関西圏の販売店担当者は次のように話します。
「すでに多くのお客様から『内装がVIP感があって良いね』などと評価いただいております。
12月頃に発表発売予定となっており、実車の展示や試乗なども冬頃から始まる予定です。
そのため、それ以降により多くのお客様にご覧いただき、実際に体感いただけるようになります」
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また価格について正式発表されていないものの、先出の担当者によると「3グレードで500万円前後」と言います。
納車次時期については「10月頭に予約した人で3月納車を予定しています(販売店担当者)」と話しています。
約2年ぶりに復活となる高級ミニバンのオデッセイ。再びホンダのミニバンラインナップを盛り上げることに期待が寄せられます。