開催中のSEMAショー2023で、北米日産は「フォースバーグ フロンティア オフロード レース トラック」を実車展示しています。どのようなモデルなのでしょうか。
■超ド派手カスタムで“優勝”したフロンティアを実車展示
北米日産は、米ラスベガスで2022年10月31日から3日まで開催される世界最大級のカスタマイズカーショー「2023 SEMA Show(以下SEMAショー2023)」の出展概要を10月27日に発表しました。
そのうちの1台に、ピックアップトラック「フロンティア」にカスタマイズを施した「フォースバーグ フロンティア オフロード レース トラック(以下フロンティアレーストラック)」があります。
フロンティアは日産が海外で展開しているミドルサイズピックアップトラックです。
現行型は3代目で、2021年2月5日に北米で初公開された後、9月に発売されています。
ボディサイズは全長5339mm(ロングホイールベースは5692mm)×全幅1897mm×全高1852mmです。
現行モデルは、日産の「ダットサントラック ハードボディ」をイメージしたデザインとなっており、全体的に直線基調でスクエアさを強調することで、堅牢なイメージをまとっています。
パワートレインはすべてのグレードで3.8リッターV型6気筒エンジンと9速オートマチックを組み合わせ、駆動方式は4WDと2WDの両方が選択可能となっています。
今回のSEMAショー2023で披露されるフロンティアレーストラックは、フォーミュラドリフトなどで活躍しているレーシングチーム「フォースバーグ レーシング」とコラボレーションで誕生したモデルです。
このフロンティアは、10月19日から22日にかけてメキシコ北部のバハ・カリフォルニアで開催される「NORRA500」オフロードレースに出場するために製作され、過酷な路面を走破できるようにNISMO製オフロードパーツを装着しています。
エクステリアはフォースバーグレーシングがデザインした、ブラックとホワイトの派手なグラフィックが施され、「NISMO OFF ROAD」の文字ロゴやスポンサーのステッカーなどが貼付されています。
さらに、NISMO製オフロードルーフラックや40インチLEDドライビングライトバー、スタック時にタイヤに噛ませて脱出するロックスライダーなどを装備し、タフなイメージを大幅に高めています。
足回りはNISMOオフロードリフトキットと高性能サスペンションキットを装着したほか、NISMO アクシストラック ビードロック 17インチホイールとヨコハマ GEOLANDAR M/T G003 タイヤを組み合わせ、悪路走破性能を向上。
エンジン排気系統もカスタマイズし、NISMO キャットバックエキゾーストを装着しています。
なお、このフロンティアレーストラックはクリス・フォースバーグ/レティシア・ブフォーニ組が出走。ストックプロダクション(量販車)カテゴリで優勝しています。
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SEMAショー2023の日産ブースでは、フロンティアレーストラック以外にも、「Z(日本名フェアレディZ)」をカスタマイズした「ニッサン サファリ ラリー Z トリビュート」や中型SUV「ローグ」のカスタムモデルなどを出展しています。