「ジャパンモビリティショー2023」では、ご当地毎の人気ナンバーが公表されましたが、それぞれの地域で特徴的な傾向はあるのでしょうか。
■希望ナンバーランキングの最新版を見ると見えてくる地域の特徴
自分が希望するナンバープレートを申し込める制度を「希望ナンバー制度」と言います。
「ジャパンモビリティショー2023」では、ご当地毎の人気ナンバーが公表されましたが、それぞれの地域で特徴的な傾向はあるのでしょうか。
希望ナンバー制は、登録車が一部地域で1998年5月にから、全国では1999年5月から実施。軽自動車は2005年1月から導入されています。
希望出来る番号は、ナンバープレートに書かれた「1から99-99までの一連指定番号」で、登録車の自家用(白ナンバー)、事業用(緑ナンバー)、レンタカー、そして軽自動車の自家用(黄ナンバー)が対象です。
希望番号には、申し込むことで取得可能な「一般希望番号」と「抽選対象希望番号」が存在。
抽選対象に指定されている番号を希望する場合は、毎週1回おこなわれている抽選に応募する必要があり、全国一律の番号と地域によって抽選となる番号が挙げられます。
なお全国一律の抽選対象番号は「1」「7」「8」「88」「333」「555」「777」「888」「1111」「3333」「5555」「7777」「8888」です。
そんな希望ナンバーですが、全国自動車標板協議会は前回の2019年から4年ぶりに最新の人気希望ナンバーランキングを発表しました。
それぞれの区分・地域で集計されているランキングですが、全国においてでは、軽自動車が1位「358」、2位「2525」、3位「3」、4位「1」、5位「8008」という結果に。
登録車(5ナンバー)は1位「2525」、2位「1122」、3位「1」、4位「8」、5位「3」。登録車(3ナンバー)では1位「1」、2位「8」、3位「3」、4位「5」、5位「8888」となっていました。
この中で軽自動車の「358」はラッキーナンバーとして知られており、近年人気の高い番号です。
■「358」はなぜ人気? 「3588」や「3776」も人気な理由とは
全国の地域でランクインしている「358」ですが、特に「名古屋ナンバー」では抽選対象となっています。
さらに「358」が希望出来なかったのか、もしくはさらなる運気を求めたのか縁起の良い「8」を足した「3588」というナンバーも各地で見受けられ、伊勢志摩(5ナンバー)では1位でした。
実際に「3588」を付けている人は「358が人気ナンバーとニュースになっていたので、さらに8を足したナンバーにすることでもっと良いことがあるといいなと思いつけました」と話しています。
地域によって希望ナンバーのランキングにも特徴があります。
有名なものでは「富士山ナンバー」の「3776」という番号で3ナンバー、5ナンバー、軽ナンバーとも1位。
これは富士山の標高3776mが由来で、他にも「富士山(223)」、「富士五湖(2255)」、「富士山麓(2236)」という番号も人気です。
次に埼玉県の「川口ナンバー」では「1110」が人気です。
軽自動車と5ナンバーでランクインしており、これは左から3桁続く1を「川」とよみ、0を「口」と読めば、「川口」と読めなくはありません。
その他珍しいものでは、「松本ナンバー」の5ナンバーと軽ナンバーにおいてランクインしている「178」です。
人気の理由は定かではないもののロックバンド「B’z」の稲葉浩志氏に由来するといわれており、相棒の松本孝弘さんですので「松本と178(稲葉)」というB’zファンがそれを狙っているかもしれません。
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このように地域によって特徴のある希望ナンバー。申請は2000円から3000円程度の費用はかかるものの、自分の好きな数字を選べることで広く浸透しています。