米国トヨタは「SEMAショー2023」で「FJブルーザー」なるカスタムカーをお披露目しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
■米国でのランクル復活を機に「FJ45」をド派手にカスタム!
トヨタの米国法人は2023年10月31日(現地日時)、米・ラスベガスで開催された「SEMAショー2023」で「FJブルーザー」を世界初公開しました。
米国市場でランドクルーザーが再び販売されることをうけ、同車のルーツとなる「ランクル40(FJ45型)」に敬意を表し、「FJブルーザー」を新たに開発したといいます。
FJブルーザーの制作チームは次のようにコメントしています。
「ランドクルーザーが米国市場に戻ってきたことで、1966年型トヨタFJ45ピックアップトラックをベースにロッククローラーを作ろうと考えました。
当初は“止められないFJ”と呼んでいたのですが、完成する頃には野獣のようなクルマになっていたので、チームでは“FJブルーザー”と呼ぶようになりました」
FJブルーザーパワーのトレインは、725hpを発生するTRDのNASCARカップカー用のV型8気筒エンジン(改良バージョン)とRancho Drivetrain Engineeringのレース用3速オートマチックトランスミッションを搭載。MagnaFlowのマフラーを装着します。
また、ソリッドアクスルを採用。フロントとリアにCurrieディファレンシャル、Advanced Adapter Atlasのトランスファーケースを備え、これにより、低速ギアで7000rpmまで回転させながら時速12マイル(時速約19km)の低速走行が可能なほか、トップギアでは同じ7000rpmで時速165マイル(時速約265km)まで達することができます。
さらに、フルチューブのシャシとロールケージを製作し、ボディを剛性の高い新しいカスタムフレームに組み合わせました。
加えて、Fox製ショックとEibach製スプリングを備えたフルトレーリングアームサスペンションを追加。42インチのBF Goodrich Krawler T/A KXタイヤと20インチのMethod Beadlockホイールを装着しています。
インテリアは、MOMO製のバケットシートが装着されるのですが、FJのへのオマージュとして、格子柄に張り替えられたほか、ビンテージステアリングホイールが採用されました。