新型クラウンシリーズの第2弾となる新型「クラウンスポーツ」がまもなく発売されます。クラウン初のSUVということで、以前から期待の高いモデルですが、どのようなクルマなのでしょうか。
■常識破りの造形は大ヒットの予感!スポーツSUVのクラウンスポーツ
トヨタは2023年10月7日から8日に東京港区の六本木ヒルズで開催された「CROWN STYLE PARK」というイベント。
その前日6日に行われた開催された先行イベントでは、新型「クラウンスポーツ」が正式発表されました。
16代目にあたる今回のクラウンは、従来のセダンをメインとするラインナップから大きく路線変更し、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の4モデル展開となります。
新型クラウンシリーズの第2弾にあたるクラウンスポーツは、とくにクラウン初のSUVということもあり、発表前から周りからの期待も高まっていました。
注目はやはりエクステリアで、従来のクラウン=セダンのイメージを覆すアグレッシブなデザインが魅力となっています。
フロントマスクはトヨタのアイコンになりつつある、ハンマーヘッドシャークをモチーフにしたライト周りで精悍さをアピールしています。
テールランプは最近のトレンドである薄型を採用しており、輸入車のSUVを彷彿とさせるデザインで、開発スタッフ曰く過去のクラウンのスポーティーモデルである「クラウンアスリート」の4連テールランプをオマージュしたもののようです。
ほかにも、リアのトヨタエンブレムは控えめなデザインで、代わりにクラウンのネームプレートはハッチ中央にしっかり主張されていて、近年のトヨタ車に多いデザインの流れを組んでいます。
フロントとリアバンパーの大型エアインテークも、また輸入車のスポーティなSUVに近い外観で、迫力のあるデザインです。
また、バンパー下部は従来のSUVでは無塗装のウレタンバンパーが主流でしたが、クラウンスポーツではグロスブラック塗装が施されていて、クラウンの名に恥じない高級感が演出されています。
最大のトピックはリアドアからリアフェンダーにかけての張り出しで、クラウンクロスオーバー比でプラス40mmあり、コンセプトカーさながらのデザインは新世代のクラウンにふさわしい造形といえるでしょう。
インテリアは、クラウンクロスオーバーと同様のデザインですがシフト周りの材質変更により、質感は向上しています。
クラウンスポーツのボディサイズは、全長4720mm×全幅1880mm×全高1565mmで、クラウンクロスオーバー比で全長でマイナス210mm、全幅でプラス40mm、全高でプラス20mmとなっています。
最低地上高は160mmで対クロスオーバー比でプラス15mmは、スポーツの名を冠してもSUVの存在感を感じさせるものです。
パワートレーンはハイブリッド車と、プラグインハイブリッド車を設定。駆動方式はモーターで後輪駆動をまかなう「E-FourR」で、最適なトルク配分で快適な走行が可能です。
クラウンスポーツの車両重量は1810kgにもかかわらず、WLTCモード燃費での燃費は21.3km/Lでこのクラスでは優れた燃費性能を持っています。
そんなクラウンスポーツの発売はハイブリッド車が11月予定となっています。