中央道の諏訪湖SAに接続する諏訪湖スマートICの開通時期が、当初の予定から繰り下がります。
■諏訪湖SAに接続
諏訪市・岡谷市(長野県)とNEXCO中日本八王子支社は2023年11月7日、中央道の諏訪湖スマートICの開通予定を、当初予定の2024年3月から「2025年夏頃」に繰り下げると発表しました。
諏訪湖スマートICは、中央道の諏訪IC(諏訪市)から北へ6.0km、長野道の岡谷IC(岡谷市)から南へ7.8kmの位置にある諏訪湖SAに併設されます。接続する一般道は、下り線側は岡谷市道、上り線側は諏訪市道です。
ETC車載器を搭載した全車種(車長12m以下)が、24時間利用できる形で整備されます。
諏訪湖の東側を通る国道20号に対して中央道は対岸を通るため、スマートICの整備により諏訪湖西岸側の利便性が向上。
年間およそ400万人が訪れる諏訪湖へのアクセスルートも増え、混雑を回避しながら観光スポットに向かうことも可能になります。
諏訪湖までの所要時間は、従来の諏訪ICから12分、岡谷ICから20分を要しますが、新設の諏訪湖スマートICからはわずか3分です。
中央道から上諏訪温泉までの所要時間は、名古屋方面は約11分、東京方面は約3分の短縮を見込んでいます。名古屋方面から諏訪市中心部へも8分ほど短縮される見込みです。
また、諏訪地域の産業は精密工業を中心に発展してきましたが、スマートICの開設により諏訪市役所や上諏訪駅付近の混雑や住宅地を避けた輸送ルートが新たにでき、企業活動の活性化や産業の発展に寄与するといいます。
諏訪市・岡谷市・NEXCO中日本によると、諏訪湖スマートICの開通予定は2024年3月でしたが、当初想定していない脆弱な地質が確認されて対策工事の追加が必要となったといいます。このため、工程を精査した結果、開通予定は2025年夏頃に繰り下げるということです。具体的な開通時期については、改めて発表するとしています。