2022年7月にトヨタは16代目となる新生クラウンシリーズを発表しました。そのなかでこれまでの「クラウン=セダン」というイメージから新型「クラウンセダン」に対する注目度はとくに高かったです。2023年11月2日から予約が開始した中で販売店に寄せられている声にはどのようなものがあるのでしょうか。
■どんな人が興味を示す? 新型クラウンセダン発売へ
トヨタは2023年11月13日に新型「クラウンセダン」を発売します。
先代クラウン(セダン)の終了から約1年半ぶりにセダンのクラウンが発売されますが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
2022年7月に16代目となった新生クラウンはそれまで数代続いたセダンのみのラインナップから「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の4つのバリエーションがラインナップされました。
そうした中で2023年11月13日に1年半振りとなるクラウンセダンが発売されます。
トヨタ自ら「正統派セダン」「セダン再発見」とする新スタイルで登場した新型クラウンセダン。
その意味を表すかのようにボディサイズは拡大されました。
先代の全長4910mm×全幅1800mm×全高1455mmから1465mm、ホイールベース2920mmに対して、新型は全長5030mm×全幅が1890mm×全高×1470mm、3000mmとなっています。
このサイズアップは「ショーファーニーズへの対応」を意識しており、ホイールベースを長くすることで後席のゆとりを創出し、足元のスペースも広くなり、足抜きしやすいスムーズな乗り降りを実現しました。
また新生クラウンシリーズ(クロスオーバー、スポーツ、エステート)と異なる部分として、プラットフォームは「GA-K」ではなく「GA-L」となってるため、駆動方式は唯一のFRです。
デザインの特徴は水平を基調としており、伸びやかなプロポーションを表現しています。
フロントは、シリーズに共通したハンマーヘッドフェイスを採用しており、大型の台形グリルを組み合わせています。
リアは左右を繋ぐ横一文字のテールライトに加えてルーフから流れるような曲線を描いたクーペルックが印象的です。
さらにインテリアも随所にこだわりがみられます。
運転席は、クロスオーバーやスポーツにも採用されるアイランドアーキテクチャを基本としつつも、木目調の加飾をアクセントとして使うなど、他のクラウンシリーズとは異なる豪華さを演出。
また後席に乗車した人の視界が取りやすいように、助手席のヘッドレストが前方へと倒れることができるため、後部座席の人も視界が広がり、景色を楽しみながらドライブができます。
車内の上部には、電動ロールシェードと挟み込み防止機能が搭載されたパノラマループが採用され、前席から後席まで開放感を感じられてドライブができます。
さらにパワーユニットではハイブリッド車と唯一の燃料電池車を設定。とくに燃料電池車ではそのモーターの特性からより「クラウンらしさ」を感じられるとトヨタは説明しています。
そんな新型クラウンセダンですが、11月2日から注文の受付を開始した現在、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
関東圏のトヨタ販売店担当者は、次のように話します。
「ありがたいことに、多くのお客様からお問い合わせをいただいております。
特に今回発売されるのはセダンということで、先代のクラウンに乗られていた人からのお問い合わせが多い印象です。
具体的には『輸入車と比べても先進的なデザインがいいね』などのお声をいただいております」
中部圏のトヨタ販売店担当者は、次のように話します。
「個人・法人のそれぞれからお問合せを頂きます。
クロスオーバー、スポーツ、エステートとラインナップする新しいクラウンですがお客様からは『やはりセダンが気になる』という声を聞きます。
そのためセダンの詳細が出てから、お問合せは増えました」
また、関西圏のトヨタ販売店担当者は、次のように話します。
「お客様の多くは、やはりクラウンらしいセダンボディであるということで、魅力に感じていただいています。
特に印象的だった反響は『やっぱりクラウンはセダンじゃなきゃ』などと、従来のクラウンをよく知られている人達から高い評価をいただいているという点です」
このように、新生クラウンシリーズにはさまざまなモデルバリエーションがラインナップされる中、従来のクラウンを知るユーザーからは、セダンの注目度は特に高いようです。
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「セダンの再発見」として新たなスタイルで登場した新型クラウンセダン。
パーソナルとビジネスの両方で注目度が高いこともあり、クラウンとしてのセダン人気はまだまだ高いようです。