日産の米国法人は新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」マイナーチェンジ仕様(2024年モデル)を発表しました。斬新な印象の新デザインマスクに対し、SNSなどでは様々なコメントが集まっています。
■新デザインの「Vモーショングリル」に賛否両論!?
日産の米国法人は2023年10月16日、フロントデザインなどを大きく変更し最新のコネクティッド機能を追加した新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」マイナーチェンジ仕様(2024年モデル)を発表しました。
SNSなどではさっそく「日本仕様はどうなる!?」と、多くの反響が寄せられています。
ローグは、米国日産におけるベストセラーカーのミドルクラスSUVで、日本をはじめ、米国などを除いた多くの海外市場では「エクストレイル」の名称で販売されるグローバルモデルです。
現行型は、エクストレイルとしては4代目。
世界に先駆けまず米国で2020年6月に発表後、中国や欧州など世界各国に順次投入されており、日本では約2年遅れとなる2022年7月に発売されています。
4代目エクストレイルのボディサイズは、全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mm、ホイールベース2705mm(日本仕様)。
搭載されるパワートレインは、販売する地域により異なります。
遅れて登場した日本仕様には、1.5リッター直列3気筒VCターボ+ハイブリッドの最新版「e-POWER」に加え、4WDモデルには電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が採用されています。
対する米国仕様のローグは、当初2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンが導入され、2022年より1.5リッター直列3気筒VCターボに変更されていますが、e-POWERモデルは未導入です。
そして今回発表された新型ローグは、日産の新たなVモーショングリル(日本では「デジタルVモーショングリル」と呼称)を採用するなど、外観デザインを刷新したのが最大の特徴となります。
内装もシート素材やカラーなどを変更し質感を向上させたほか、コネクティッド機能に日産で初となる「Googleビルドイン」を搭載しました。
イメージを一新した新型“エクストレイル”に対し、すでに多くの意見が集まっています。
多かったのは、そのフロントデザインの出来栄えについてで「好みです」「ずいぶんスッキリした」など、好印象なコメントがある一方で、「アリアほど未来的ではない」「サクラに比べるとひと世代古い感じ」と、最新EVとの違いを指摘する意見も見られます。
とはいえ、国内において実車がまだ見られない状況下では、デザインの評価もまだ定まらないというのが正直なところでしょう。
■日本ではまだ現行型の「納期待ち」の状況が続き「新型」どころじゃない!?
一方で「現行型もまだそこまで街で見かけない」「ディーラーに聞いたら納期待ちは1年くらいとか」など、2022年の現行型デビュー以降、4代目エクストレイルでは今なお納車待ちが続いているようです。
こうした現状を受け「日本仕様のマイナーチェンジは当分先か」「2年遅れで出るんでしょうね」と静観するコメントも目立ちます。
コロナ禍における半導体などの部品供給遅れに端を発する新車納車待ちの長期化は、すでに数年にわたって各メーカーの製造に影響を及ぼし続けています。
ただ日産のウェブサイトに掲載される「各車両の工場出荷時期の目処について」には、エクストレイルの工場出荷時期目途は11月9日現在で「3~4か月程度」と記載されています。
以前より状況は好転し、およそ半年程度の納期へと短縮されている様子がうかがえますが、「詳しくはお近くの販売店にお問い合わせください」と注釈も記されており、各地域によっても納期の前後がありそうです。
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新型ローグ2024年モデルの価格は後日発表される予定で、米国では2024年初頭から発売される模様です。
なお10月28日から11月5日まで一般公開された「ジャパンモビリティショー2023」において、日本仕様のマイナーチェンジに関する発表はありませんでした。
日産の今後の展開にも、引き続き注目が集まります。