スズキは2023年11月9日、新型「スペーシア」「スペーシア カスタム」を発表しました。どのような特徴があるのでしょうか。
■6年ぶり全面刷新でデザイン一新 利便性&居住性をアップ
スズキは2023年11月9日、新型「スペーシア」「スペーシア カスタム」を発表しました。22日の発売を予定しています。
6年ぶりの全面刷新となりましたが、どのようなモデルなのでしょうか。
初代スペーシアは2013年に登場しました。2008年から展開してきた「パレット」の後継モデルにあたります。
背が高く、利便性の高い両側スライドドアを持つ軽スーパーハイトワゴン車で、スズキの屋台骨を支える主力モデルに位置しています。
2017年登場の2代目では新プラットフォーム「ハーテクト」の採用による低床・高剛性のボディやマイルドハイブリッドによる低燃費、ポップで個性的なスタイリングなどが人気を博しました。
ライバル車では2023年10月に新型が発売されたばかりのホンダ「N-BOX」や、2019年に現行モデルが登場したダイハツ「タント」などがあります。
6年ぶりの全面刷新となった新型では、ポップで個性的なスタイリングはそのままにデザインを一新し、安全装備の強化や居住性の向上、燃費の向上を図りました。
引き続き、標準タイプのスペーシアとエアロタイプであるスペーシア カスタムが設定されます。
エクステリアは頑丈で大容量のコンテナをモチーフとし、コンテナのプレス面を彷彿とさせるビード形状を採用。先代よりもスクエアさが強調されたデザインとなりました。
また、フロントフェイスから前後タイヤハウス上部を通り、リアまで続くキャラクターラインを配すことで上下のデザインがはっきりとした造形となっています。
スペーシアでは、やわらかな印象のパステル系ボディカラーを設定し、丸みの帯びたランプ形状を採用することで親しみやすさを高める一方で、スペーシア カスタムでは横基調のメッキガーニッシュや切れ長のヘッドランプを装備することで、存在感を高めています。
インテリアは、インパネや前席ドア上部を立体的にすることで、広さを表現したほか、エクステリア同様にコンテナをイメージするビード形状を施し、統一された世界観を演出しています。
スペーシアはブラウンを基調とし、カフェラテ色をアクセントとすることで、心地よい空間を演出。スペーシア カスタムはブラックを基調としており、ボルドー(ワインレッド)とピアノブラック加飾を用いたほか、スエード調のシート表皮を採用し、上質感を高めています。
リアシートには「マルチユースフラップ」を初採用しました。オットマン機能、姿勢安定を図るレッグサポートモード、荷物の落下を防止するストッパーモードを選択でき、多彩な使い方ができる機能です。。
加えて、左右独立のアームレストの装備や後席格納時の床面をフラットにするなど、利便性を向上させています。
安全装備では、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせ、歩行者や自転車を検知する「デュアルセンサーブレーキサポートII」をスズキ初採用し、全車に標準装備しました。
また、全車速追従のアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援機能、標識認識機能を設定しています。
さらに、電動パーキングブレーキおよびブレーキホールド機能をスズキ軽自動車で初採用するとともに、音声案内で運転をサポートする機能などが盛り込まれています。
パワートレインは660ccエンジン+マイルドハイブリッドに新CVTを組み合わせ、2WD(FF)と4WDを用意。スペーシア カスタムにはターボエンジン搭載グレードを設定しています。
新型スペーシアの価格(消費税込)は153万100円から182万4900円、スペーシア カスタムは180万1800円から219万3400円です。