草や木が邪魔で交差点の左右が見えず安全確認がしにくい場合、一体どこに連絡すれば対処してもらえるのでしょうか。
■草や木で安全確認できない!どこに相談する?
クルマの運転時、交差点での左右の安全確認は必須ですが、角に背丈のある草が生えていたり木の枝が伸びていたりと、視認性が悪くなっているときもあります。
もしこのように、雑草や木の枝によって道路の左右が確認しにくい場合、一体どこに連絡すれば対処してもらえるのでしょうか。
まず一例として、筆者(大西トタン)の体験談なのですが、かつて筆者の自宅近くにある市道の交差点では、一角に生えている草が長く伸びたことにより右方向が全く見えない状態が続いていました。
しかもその場所にはカーブミラーもないため、一時停止後にかなり前進し道路に鼻先を出さない限りは、横からクルマなどが来ているかどうかが確認できず、非常に危険な状態となっていたのです。
そこで、長く伸びている草を刈ったり対処してもらうことはできないかを市役所に問い合わせたところ、「草や木が生えている土地や建物の所有者、管理者に管理責任がある」との返答がありました。
ここでいう、管理者の管理責任とは一体どういうことなのでしょうか。
例えば、その草木が民家の敷地から伸びているのなら、管理責任はその家や土地の持ち主にあります。
また、コンビニやドラッグストアなど店舗の敷地であれば、その店舗が管理しないといけません。
そして道路の場合、私道であればその土地の所有者、国道や県道、市道は国土交通省や各自治体が道路管理者です。
つまり「邪魔になっている草や木をなんとかしてほしい」という場合は、これらの管理責任者が誰なのかを探して、直接連絡をする必要があります。
先述した筆者の事例では、問題になっている草が右角にあるドラッグストアの敷地から生えていました。
つまり、そのドラッグストアに管理責任が生じている状態であったので、自治組合からドラッグストアに連絡をすることで解決ができました。
また市役所からも、「市民からの問題提起があった」というかたちでドラッグストアに一報があったようです。
しかし、これが民家の敷地から生えている草木が視界の邪魔になっているようなケースとなると、直接伝えるのはハードルが高いもの。よほどの顔なじみでない限りは、その家の所有者に連絡するのは簡単ではないでしょう。
そのため、自分からは区役所や市役所など自治体に連絡し、自治体の方から所有者に伝えてもらうパターンが一般的なようです。
また、反対のパターンとして、自身の敷地に生えている草木の枝が道路側に伸び、往来の邪魔になってしまうこともあり得ます。
こうした場合、当然管理責任は自身に向けられるので、事故を誘発する原因となる前に早め早めの対応をしておく必要があります。
しっかり管理しておけば痛ましい事故を予防できる可能性もあるため、周囲の草木が放置されているのを見つけた場合、なるべく自治体や近隣に連絡することを心がけるとともに、自身が管理する敷地も気にしてみてはどうでしょうか。