2024年春に発売予定のホンダ「N-VAN e:」。なかでも注目を集めているのは、前後2人乗りの「e:L2」です。
■「N-VAN e:」24年春発売! とくに注目される前後2人乗り仕様とは
ホンダは2024年春に発売予定のホンダ新型「N-VAN e:」を発表しました。
なかでも注目を集めているのは、前後2人乗りグレード「e:L2」ですが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
ホンダは「2050年にカーボンニュートラルの実現」を掲げており「軽商用EVを皮切りにEV展開を本格スタートさせます」と述べています。
そのファーストモデルとなるN-VAN e:は、軽商用車である「N-VAN」をベースとしたクルマです。
N-VAN e:は、N-VANと同様に利便性の高いクルマとなっているだけでなく、EVならではの強みなどもあります。
商用車として重要となってくる積載量は、軽貨物車の最大積載量350kgに設定されており、1度に多くの荷物を運ぶことが可能となっています。
2人乗車時の荷室長は1480mm、助手席を収納した最大スペース長は2645mmとなっており、ベースとなっているN-VANとは大きく変わらない数値です。
一方で、車内の最長スペース幅は、2645mmと奥行きのあるスペースを確保しており、荷物を積む上で重要な荷物室の幅は1390mm、高さは1365mmと広く設計されています。
また、N-VAN e:は、配達業務などの主要となる利用目的に対応できるべく、WLTCモードで航続距離が210km以上を目標に開発されました。
充電も効率的にできる仕様となっており、6.0kW出力の通常充電器で充電した場合は、約5時間でフル充電が可能で、充電量80%までの急速充電なら約30分となっています。
そんなN-VAN:e には複数のグレードが用意されており、ベースモデルとなる「e:L4」のほかにも、最上級モデルである「e:FUN」などが設定されます。
なかでも、特に注目を集めているのが、前後2人乗りの「e:L2」です。
このタンデム式は、ベースとなるN-VANの設計を生かしたデザインで、助手席側のセンターピラーをなくしていることから、サイドから荷物の積み降ろしがより簡単となっており、配送業などで役立つことに期待されています。
ホンダの開発の意図としても、荷物の積み下ろしなどが楽にできるようになっていることから、主に輸送業を営む法人や、デリバリーを行っている個人事業主様をターゲットとしているようです。
また、車内を広く使えるということもあり、近年の物流問題にアプローチするクルマとしても注目が寄せられています。
そんなN-VAN: eにはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
関東圏のホンダ販売店担当者は、次のように話します。
「多くの反響をいただいていますが、タンデム式のモデルは確かに人気が高い印象です。
お客様の多くからは『キャンプで使えそう』などという声をいただいています。
車内の左側がフリースペースとなっているのは、色々とお客様の創作意欲を掻き立てるのかもしれません。
アウトドアなども近年人気が高いので、幅広いお客様に評価いただけることを嬉しく思います」
また、関西圏のホンダ販売店担当者は次のように話します。
「タンデム式は多くのお客様から注目を集めています。
やはり荷物の積み下ろしがしやすいという点から、配送業を営む個人事業主のお客様からは『重宝しそうなモデル』などと言っていただいています」
タンデム型の場合は、配送業はもちろん、助手席側のシートが2つとも設定されていないことから、車中泊などもより気軽に楽しめる設計といえます。
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N-VAN e:は、ベースとなる「N-VAN」の構造を最大限に生かして誕生しました。
とくに「e: L2」は、斬新なタンデムモデルとなり、荷物を運ぶことに関しては画期的なアイディアです。