ジャパンモビリティショー2023で「スイフトコンセプト」が初公開され、2023年11月3日には、同モデルの市販モデルである新型「スイフト」の先行情報サイトも公開されました。旧モデルと比較してどのような点が進化したのでしょうか。
■新型「スイフト」まもなく登場! 何が進化したのか。
「ジャパンモビリティショー2023」(以下JMS)でコンセプトモデルが展示されたスズキのコンパクトカーである「スイフト」。
コンセプトモデルの市販版で5代目となる新型モデルのティザーサイトが、先日公開となり、いよいよ発売へのカウントダウンが開始となりました。そこで今回は現時点で明らかになっている情報から、新旧スイフトの違いをチェックしてみたいと思います。
エクステリアのデザインについては、一目でスイフトと分かるスポーティな意匠は継承しつつも、より先進的なデザインとなり、5ナンバーサイズは維持しながらもよりワイド&ローな印象のスタイルとなりました。
また、旧型ではリアのドアノブをピラー内に目立たないように配してクーペ風のフォルムとしていましたが、新型はフロントドアと同じく、一般的な位置に戻っているのも特徴です。
インテリアはJMSで実車を確認した人であればお分かりの通り、質感が大きく高められており、エントリーモデルでありながら、所有欲も満たしてくれる仕上がりとなっています。
また視認性や操作性にも配慮されており、ドライバーが容易に手の届く範囲内に操作スイッチ類を集約。自然な姿勢でのスイッチ操作を可能としているほか、オーディオスペースをインパネ最上部にしたことで視認性を大幅に向上。
さらに旧型では最大8インチだったモニターも、9インチの大画面を持つディスプレイオーディオを設定し、より高い視認性を実現しています。
シートはもともとスポーティな走りに定評のあるスイフトだけに、大きく張り出したサイドサポートを持つホールド感の高いものが採用されている点は嬉しいところでしょう。
搭載されるエンジンは旧型と同じく1.2リッターの排気量を持つ直立4気筒エンジンであることは変わりありませんが、旧型の「K12C」型エンジンから新開発の「Z12E」型エンジンが採用されており、より高効率で燃費性能と走行性能を両立したものとなっているようです。
また組み合わされるトランスミッションも、1.2リッターエンジン用の高効率な新CVTとなっており、静粛性と燃費性能を両立したほか、軽量化による燃費効率にも貢献しているとのことです。
そして旧型から引き続き発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)を用いたマイルドハイブリッドシステムも搭載しており、新パワートレインとの組み合わせで走行性能と燃費性能に期待ができそうです。
先進安全装備はミリ波レーダー、単眼カメラ、超音波センサーの3種類のセンサーで検知エリアや対象を拡大し、安全性能が大幅に進化した「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用。
さらに、アダプティブハイビームシステムやドライバーモニタリングシステムなどの装備を追加搭載しました。一部グレードには電動パーキングブレーキが装着されたことで、アダプティブクルーズコントロール時に停止保持機能もプラスされました。
現在明らかとなっているグレードは、上から「HYBRID MZ」、「HYBRID MX」、「XG」となっており、全グレードに2WDとフルタイム4WDの駆動方式を設定。
トランスミッションはCVTのみとなっているようで、旧型に存在していた3ペダルMT仕様や欧州チューニングの足回りなどが備わる「RS」グレードが追って追加されるのかどうかが気になるところです。
新型スイフトについては、すでに先行商談がスタートしているので、気になる人は近くのスズキ販売店に足を運んでみてはいかがでしょうか。