トヨタと中国第一汽車の合弁会社 一汽トヨタは2023年11月13日、公式SNSで新型「クラウン」を広州モーターショーで発表すると明らかにしました。どのようなモデルが登場するのでしょうか。
■謎の「新型クラウン」 中国で登場へ
トヨタと中国第一汽車の合弁会社 一汽トヨタは2023年11月13日、公式SNSで新型「クラウン」を広州モーターショーで発表すると明らかにしました。
同時にティザー画像も公開しており、同新型モデルと思われるシルエットが描かれています。
中国においてトヨタは一汽トヨタと広汽トヨタの2つの現地法人から展開されています。
このうち一汽トヨタは、国内では1つの車種として展開されていた「クラウン」をブランド展開しており、上級車種に対してトヨタエンブレムではなくクラウンの王冠エンブレムを付し、ステータス性をアピールする目論見です。
こうしたことから、通常のクラウン以外にも「ヴェルファイア」が「クラウンヴェルファイア」を名乗るほか、国外向け中型SUV「ハイランダー」が「クラウンクルーガー」という名称で販売されています。
なお、2022年7月に世界初公開された16代目の新型「クラウンシリーズ」では、中国において「クラウン スポーツクロス」(日本名:クラウン クロスオーバー)のみが販売中です。
今回広州モーターショーで新たに発表されるモデルは現在のところ不明ではあるものの、ティザー画像にヒントが隠されており、流麗でトランクを持つタイプであることが確認できます。
16代目では4タイプのボディが展開されますが、中国で未発表の「クラウン スポーツ」、「クラウン エステート」はいずれもトランクを持たないハッチバック形状であることから、可能性は低く、残るは日本で11月13日に発売されたばかりの「クラウン セダン」であると見られます。
クラウン セダンは2022年の広州モーターショーでプロトタイプが初公開されたものの、未だ正式発表はなく、中国への導入に関しても明言はされていませんでした。
一方で中国においてはセダン市場がいまでも主力となっており、日本メーカーだけでなく欧州メーカーなども積極的に参入。
後席が広く、エクステリアも存在感のあるロングホイールベースが好まれる中国市場では、ロングボディの専用モデルが投入されることも少なくはありません。
新型クラウン セダンは全長5030mm×全幅が1890mm×全高×1470mm、ホイールベース3000mmと16代目シリーズでは最大サイズで、歴代クラウンとしても大きなボディを持ちます。
さらに、重厚な縦バーグリルや華やかなスポークタイプの大径ホイールの採用、後席重視の快適なインテリアなどが人気となる可能性は大いにあります。
17日の正式発表について、期待が高まっています。