トヨタは新型「カムリ」を2023年11月15日(日本時間)に世界初公開しました。大きくデザインを変えた新型カムリですが、日本では2023年12月を持って先代モデルが生産終了となっています。そんなカムリは米国でどのような進化を遂げたのでしょうか。
■新型「カムリ」世界初公開
2023年11月14日(日本時間11月15日)に米国トヨタは新型「カムリ」を世界初公開しました。
大きくフェイスデザインが変わった新型カムリとは、どのようなモデルなのでしょうか。
カムリの歴史は、1980年にミッドサイズセダンの「セリカ・カムリ」として登場したところから始まります。
2代目は1982年に登場し、この時からセリカとして独立したモデルとなり、その後は3代目(1986年)、4代目(1990年)、5代目(1994年)、6代目(1996年)、7代目(2001年)、8代目(2006年)、9代目(2011年)、現行となる10代目(2017年)と歴史を重ねてきました。
10代目カムリは、TNGAに基づいたプラットフォーム、ユニット、電子系など全ての部品をゼロから開発したことにより、エモーショナルで美しいデザイン、意のままの走りを実現。新たな上級ミドルサイズセダンとして進化します。
世界的にセダン市場が縮小傾向にあると言われるものの、北米や中国では人気が高く、とくに北米において21年連続でミディアムサイズセダンセグメントの最量販モデルとなっていました。
一方、日本市場では2023年4月11日に「2023年内をもって日本での生産終了」することを公式サイトで発表するなど、その行方が注目されていました。
そうした中で2023年10月19日に米国トヨタは「フロントシルエット」の画像を公開し、ユーザーからは「次期カムリ?」というコメントが寄せられていました。
また11月9日に米国トヨタは新たに「リアデザイン」を公開するとともにそのモデルが「The next-generation Toyota Camry」 ということが明かされたのです。
新型カムリのエクステリアは、ロアグリルの形状が異なる大きく2つの顔を採用。ともに最新トヨタ車に採用される「コの字ヘッドライト」が採用されており、グレードは「LE」「XLE」「SE」「XSE」を設定。
インテリアはインパネ中央に12.3インチディスプレイオーディオを配置。ダッシュボードは水平基調となっています。
パワートレインは、2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターを組み合わせたハイブリッド車で、システムは最新のTFSの5世代目を搭載。FFは225馬力、AWDは232馬力のシステム最高出力を発揮します。
走行モードは「エコ/ノーマル/スポーツ/EV」を状況に応じて変えることが可能です。
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新たなデザインを採用した新型カムリですが、日本では前述の通り先代の生産終了が明かされており、公式サイトでは「長い間たくさんのお客様にご愛顧いただきました。誠にありがとうございました」とアナウンスがあることから姿を消すことが濃厚です。そのため今後、カムリは海外専売車となることが予想されます。
また今回の発表時には、同時に日本で新型「クラウンエステート」と呼ばれるラージSUVが新型「クラウンシグニア」という名前で世界初公開されています。