トヨタの米国法人は2023年11月15日、新型SUV「クラウンシグニア」を世界初公開しました。セダンとSUVのメリットを両立した全く新しいモデルだと説明しますが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
■トヨタ新型「クラウンシグニア」世界初公開!
トヨタの米国法人は2023年11月15日(現地時間11月14日)、新型SUV「クラウンシグニア」を世界初公開しました。
この新型クラウンシグニアは、米国に導入されるクラウンシリーズの車種としては「クラウンクロスオーバー」に続く第2のモデルとなります。
同車は、セダンのような快適性とSUVの多用途性を高次元で両立したパッケージを採用した大型SUVで、大人5名がリラックスして移動できる十分なスペースを確保しています。
そんな新型クラウンシグニアの外観は、トヨタの最新ファミリーフェイス「ハンマーヘッド」を取り入れ、コンパクトで個性的なヘッドライトユニットやモノクログリル、21インチアルミホイールを採用したスタイリッシュなデザインとワイドなスタンスが特徴的。
流れるようなルーフラインに包まれたキャビン内には、前席に適度なホールド性を、後席にはラウンジ風の広がり感をもたらすインテリアデザインが採用され、運転席8ウェイ・助手席8ウェイのパワーシートが標準装備されました。
そのほか内装にはソフトタッチ素材やレザートリムシート、格納式シェードを備えたパノラミックガラスルーフを採用し、明るく風通しの良いプレミアムな空間を創出。
さらに上級の「リミテッド」グレードには、滑らかで肌触りの良い上質な本革調シートやダブルステッチキルティングが施され、高級感を演出しています。
また、格納可能なリアシートは折り畳むことで6.5フィートの広大なカーゴエリアが出現。積載性能においても一切の妥協のない一台を完成させました。
キャビンは騒音や振動、ハーシュネスを低減し静寂性と高めるため、フロントやサイドウィンドウには吸音ガラス、ダッシュボードにはサイレンサー、エンジンカバーには吸音材といった騒音を最小限に抑える素材を使用し、高い遮音性を確保しています。
この新型クラウンシグニアに採用されるパワートレインは、2.5リッターの4気筒ガソリンエンジンにデュアルモーターハイブリッドシステムを組み合わせ、最大出力243馬力を発揮。
駆動方式はすべて電子制御式の四輪駆動(AWD)で、駆動力の最大80%を先制して後輪に分配。発進時の前輪のスリップを抑制しつつ、トルク配分は定速走行時100:0から20:80まで状況に応じて変化させることで、滑りやすい路面であっても確実に路面を捉えることが可能です。
そのほか快適装備には、トヨタの最新式の先進安全機能「トヨタセーフティセンス3.0」のほか、大型のフルカラードライバーズディスプレイや12.3インチトヨタオーディオマルチメディアタッチスクリーンを標準採用。
また、低速走行および後退時に動作する360度のオーバーヘッドビューおよびカーブビューを確認できるパノラマビューモニターも搭載しています。
新型クラウンシグニアに用意されたボディカラーは、「ストームクラウド」「フィニッシュラインレッド」「オキシジェンホワイト」「ブラック」「ブロンズエイジ」の5色で、内装色はすべてのグレードで「タン」または「ブラック」から選択が可能です。
この新型クラウンシグニアについて、トヨタは以下のように紹介しています。
「初代クラウンは1955年に登場し、1958年にアメリカに上陸した最初の日本車でもありました。
その後、約70年にわたるトヨタの歴史の中で、クラウンの名はトヨタ車の品質と洗練の代名詞としてなっています。
今回発表した新型クラウンシグニアは、クラウンというブランドが持つ伝説に加わる新たな次元となり、ワンランク上の乗り心地とプレミアムな品質をユーザーに提供することになるでしょう」
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新型クラウンシグニア(2025年型)は、日本の愛知県堤工場で組み立てられ、2024年夏にトヨタの米国販売店に入荷する予定です。