米国トヨタが新型「カムリ」を初公開しました。フルモデルチェンジで外観のデザインが大きく一新されました。どのような特徴があるのでしょうか。
■アグレッシブなデザインに一新!
トヨタの米国法人は2023年11月14日(現地日時)、新型「カムリ(2025年モデル)」を初公開しました。
カムリは、日本をはじめグローバルで販売されるミドルサイズの上級セダンです。北米においてはもっとも売れているトヨタ車であり、21年連続でミドルサイズセダンの最量販モデルとなっています。
一方の国内ではセダン需要の低下などから2023年12月下旬をもって生産終了となりますが、米国ではフルモデルチェンジを果たした、新型モデルが2024年春に発売される予定です。
7年ぶりに大きく進化した新型カムリ(2025年モデル)は、どのようなモデルなのでしょうか。
パワートレインは、2.5リッター4気筒エンジンと2つのモーターを組み合わせた第5世代のハイブリッドシステム(THS 5)を搭載。この組み合わせは、トヨタのセダンとして初めてだといいます。
全車がハイブリッド仕様となり、システム最高出力はFF車が225hp、AWD車が232hpを発揮。パワフルな加速感とトルク感が味わえます。
先進運転支援システムは最新の「トヨタセーフティセンス3.0」を装備し、機能の向上を図りました。
なかでも、新型カムリでもっとも進化したポイントは外観デザインでしょう。
カリフォルニア州ニューポートビーチとミシガン州アナーバーにある「CALTY」がデザインを担当。よりスマートでたくましいスタイリングを実現しました。
最近のトヨタ車が採用する、特徴的なハンマーヘッド・フロント・フェイスが新型カムリに取り入れられ斬新でクリーンな印象です。さらに、シャープな形状のLEDヘッドライトやデイタイムランニングライト、テールライトが全グレードに装着されます。
新型カムリでは、上級グレードの「LE」「XLE」とスポーツグレードの「SE」「XSE」が設定されますが、なかでもスポーツグレードは、流麗なルーフラインと彫りの深いボディを持つスポーティな外観が特徴です。
機能的なエアロダイナミクスエアダクトやフロントサイドカナード、リアディフューザーを採用。メッシュタイプの大胆なロアグリルが備わり、これまで以上にスポーティでアグレッシブなデザインとしました。リアには2本出しマフラーとリップスポイラーが装備されます。
さらにXSEは、フロントグリルとトランクガーニッシュをブラックで統一し、スポーティなスタイルをさらに強調しました。
また、ブラック&スモークグレー仕上げの19インチマルチスポークアルミホイールが標準装備されました。SEにはブラック仕上げの18インチマルチスポークアルミホイールが備わります。
一方のLE/XLEは横基調のロアグリルを装着。こちらも存在感のあるフロントフェイスとなっています。
ボディカラーは、新たに「オーシャン・ジェム」と「ヘビー・メタル」を設定。従来のカムリで人気だった「アイスキャップ」、「ウインドチル・パール」、「セレスティアル・シルバー・メタリック」、「アンダーグラウンド」、「ミッドナイトブラック・メタリック」、「スーパーソニック・レッド」、「リザーバー・ブルー」もラインナップされました。
なお、XSEには、「ミッドナイトブラック・メタリック」のルーフを組み合わせた2トーンカラーが用意されます。
内装は、モダンで洗練されたデザインを採用。水平基調で先進的なデザインとなっており、内装色にはグレードごとに白、赤、ライトグレー、ブラックが設定されるなど、上質感を高めました。
さらに、上級グレードには12.3インチのフルデジタルメータークラスターや10インチの大型ヘッドアップディスプレイを搭載。
マルチメディアシステムやコネクテッドサービスも充実した、先進的なコクピットへと進化しています。
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価格やボディサイズ、詳細装備などの情報は、発売時期前後に改めて発表されるものとみられます。