岐阜県と福井県を結ぶ国道417号「冠山峠道路」が、2023年11月19日に開通します。
■峠越えの冬期通行止めが解消
岐阜と福井を最短距離で結ぶ国道417号「冠山峠道路」が、2023年11月19日17時に開通します。
国道417号は岐阜県大垣市を起点とし、福井県南越前町に至る延長約150kmの道路です。
大垣市を出ると池田町を経て揖斐川沿いを北上し、上流の揖斐川町では日本一の貯水量を誇る徳山ダム(徳山湖)の横を通ります。福井県側は池田町・越前市・鯖江市・越前町を経由します。
このうち岐阜・福井の両県にまたがる冠山峠付近は、現在、国道が途切れています。
クルマで峠を越えるには、幅が狭く急勾配と急カーブが20km近く続く林道を走る必要がありますが、悪天候時は通れず、冬期通行止めも年間200日近くに上るといった課題があります。
冠山峠道路は、この区間をショートカットする延長7.8kmの新しい道です。標高1256.6mの冠山の直下を長さ4834mの冠山トンネルで一気に通過し、国道の断絶区間をつなぎます。
道路は幅員7m、2車線、設計速度50km/hで整備されます。通行料は不要です。
岐阜県から福井県へ向かう主な道路は、これまで名神+北陸道と、東海北陸道+中部縦貫道(国道158号)の2ルートでしたが、今回、この冠山峠道路が“第3のルート”かつ最短距離のルートとして加わります。
国道417号の揖斐川町と池田町にまたがる区間には「クラウンロード」という愛称が付けられ、豊かな自然や観光を楽しめるドライブルートとして今後PRされます。