トヨタのドイツ法人は、新型「C-HR」に関する情報を発表しました。発売記念モデルとして、2つの「プレミアエディション」が設定されます。
■2トーンカラーが個性的な発売記念モデル設定!
トヨタのドイツ法人は2023年11月15日、新型コンパクトSUV「C-HR」のスペックや価格などについて発表しました。
初代C-HRは2016年にデビュー。クーペSUVというユニークなスタイリングに加え、卓越した走行性能を魅力としていました。
2023年6月に欧州で2代目C-HRが世界初公開され、同市場をはじめ、オーストラリアなどに投入されることがアナウンスされましたが、日本で販売されるかどうかは2023年11月現在明らかになっていません。
今回ドイツで発表された新型C-HRのパワートレインは、パワフルかつ効率的な1.8リッターハイブリッドと2リッターハイブリッドをラインナップ。加えて、2リッタープラグインハイブリッドも設定され、完全な電動モデルへと刷新されました。
なお、2リッターハイブリッドにはインテリジェント全輪駆動の「AWD-i」も選べます。
新型C-HRのフロントのフェイスは、最近のトヨタ車が採用する「ハンマーヘッド(シュモクザメ)」デザインを採用。
また、トヨタとして初めて「フラッシュドアハンドル」が備わりますが、これは端を押すとドアノブが引き出されるもの。存在感のあるデザインと空力性能の向上を両立しました。
リアは、3本ラインの横一文字のテールランプを装着。赤く光る「TOYOTA C-HR」のライトシグネチャーが備わりますが、車名がLEDテールランプに組み込まれたのは初めてだといいます。
ボディカラーで特徴的なのは、ブラックルーフがリアバンパーやリアドア後部まで伸ばされた、斬新な2トーンカラーです。ユニークな新型C-HRのスタイリングをさらに個性的に演出します。
新型C-HRの内装は、初代よりも上質で洗練されたインテリアを採用。操作系をドライバーズゾーンに集約し、水平基調のインパネ配置と「翼」をデザインテーマとすることで乗員が包み込まれるような感覚になり、快適なインテリアとしています。
さらに、ドライバーがクルマに近づくと、バックドアのC-HRライトシグネチャーが点灯するほか、エクステリアのライトの明るさが増すという演出も採用。
シートポジションやデジタルメーターディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、マルチメディアスクリーンに関しても、ドライバーごとの設定が自動的に適用される仕組みが取り入れられました。
メーターは、一部グレードで最新の12.3インチフルデジタルコンビメーターが新たに採用され、シャープなグラフィックで見やすい表示としました。
インフォテインメントシステムには8インチまたは12.3インチのディスプレイを採用。音声操作エージェントやワイヤレス接続のApple CarPlayまたはAndroid Autoなどを含む「トヨタ・スマート・コネクト・マルチメディア・パッケージ」が利用できます。
さらに、アンビエントライティングシステムが備わり、最大64色という豊富なカラーバリエーションを用意。朝の明るい色から夕方のリラックスした色まで、1日を通して適応する24色の変化するプログラムが開発されたほか、インテリアの直接照明と間接照明に、「涼しい」「暖かい」といった車内環境や時間帯を反映するオプションが導入されました。
新型C-HRの発売を記念して、2トーンカラーを特別塗装した、2つの「プレミアエディション」が設定されます。
「GRスポーツ プレミアエディション」は足回りにも手が加わり、20インチホイールに新しい周波数依存型ショックアブソーバー技術を採用し、路面状況に合わせて走行挙動を調整します。
さらに、フロントサスペンションのストラットにダイナミックダンパーを採用し、ロードノイズと振動を低減しました。
内外装も特別感のあるデザインとなっており、Gメッシュパターンのラジエーターグリルや「GR」エンブレの装着、ヘッドレストにGRロゴがエンボス加工されたフロントスポーツシートなど、GRスポーツシリーズに共通するアイテムを採用しています。
加えて、インテリアの各所に赤いステッチが施されたほか、ヘッドアップディスプレイやJBLプレミアムサウンドシステムも特別装備しました。ボディカラーはコスミックシルバーとブラックの2トーンです。
一方の「ラウンジ プレミアエディション」は、新色サルファーゴールドとブラックの2トーン塗装が特徴です。内装は、イエローのステッチが施されたレザーシートのほか、パノラミックルーフとヘッドアップディスプレイが備わりました。
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ドイツでの新型C-HRの価格は3万4990ユーロ(約571万円)からです。2024年1月に発売される予定です。