ホンダが、新型「WR-V」の情報を特設サイトで先行公開しました。価格とデザインを両立させたコンパクトSUVに対し、SNSでは早速反響が寄せられています。
■ホンダ新型「WR-V」初公開
ホンダは2023年11月16日、正式発表を控えた新型SUV「WR-V(ダブリューアール・ブイ)」の情報を、特設サイトで先行公開しました。SNSでは早速、反響が集まっています。
タイやインドネシア、マレーシアなどでは、全長4mクラスの小さなSUVがWR-Vの名称ですでに展開されていますが、今回、情報公開されたWR-Vはそれらの海外モデルとは全く異なり、2023年6月にインドで世界初公開された新型SUV「エレベート」と同様のモデルです。
つまり、インドで「エレベート」と呼ばれるクルマが、日本で「WR-V」として販売されることになります。
名称についてホンダは「『Winsome Runabout Vehicle(ウィンサム・ランナバウト・ビークル)』の頭文字を組み合わせた車名です。Winsomeには、楽しさや快活さの意味があり、このクルマと生き生きとした毎日を楽しんでほしいという思いが込められています」と説明しています。
今回、その新型WR-Vについて、公開された情報は、コンセプトやパッケージング、デザインについてです。
コンセプトは「VERSATILE FREESTYELR(バーサタイル・フリースタイラー)」。「VERSATILE」は、多様なライフスタイルやニーズに適応できること、「FREESTYLER」は、様々な制約を乗り越え、自由に自分らしいスタイルで生きることをそれぞれ表現しているといいます。
内外装のデザインコンセプトは、「MASCULINE & CONFIDENT(マスクリン&コンフィデント)=自信あふれるたくましさ」。
外装は、スタイリングから安心と信頼を感じられるようなデザインとし、高く配置したベルトラインと厚みのあるボディ造形とすることで、力強さを表現しています。
ボディカラーは、イルミナスレッド・メタリック、プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール、ゴールドブラウン・メタリック、メテオロイドグレー・メタリックの全5色を予定。
内装は、シンプルで水平基調のデザインとし、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間を目指しました。また、1Lのペットボトルが入るドアポケットや、スマートフォンが入るアームレストポケットなどを配置。さらに人が触れる箇所は柔らかな素材を使用するなど、乗員に寄り添った設計となっています。
運転席は高いアイポイントによる見晴らしの良い視界と、セダンのような運転姿勢を両立。高さや形状を徹底的に突き詰めたフロントフードや、スクエアな視界によって車両の感覚をつかみやすくするなど、初心者でも運転しやすいようなデザインです。
グレードは、ベースから「X」「Z」「Z+」の3種で展開。現時点で具体的な価格は公開されていませんが、ホンダは「200万円台前半からを予定」としています。
ボディサイズは全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mmで、ホンダ「ヴェゼル」と同等のコンパクトSUVに分類されます。
パワートレインは1.5リッターi-VTECガソリンエンジンが設定されます。
この新型WR-VについてSNSでは、「めっちゃいい」「これ良いなぁ」「『これだよこれ~』感がハンパない」など、歓迎する声が並びました。
ほかにも「カッコいいな」「カクカクしてて使い勝手が良さそう」「安くて格好重視ってのは良いんじゃないの」「200万円前半からの価格も魅力的」「値付けのインパクトありまくり」といった、デザインと価格の両面を評価する投稿も多数ありました。
「ホンダ車なのに荷室がフルフラットにならないのはなぁ」「ハイブリッドや4WDが無いところが引っ掛かる」といった指摘もあったものの、「コスパとデザインで売れそう!」「これは間違いなく売れる!」など、期待する声を投稿していることが多くいました。
新型WR-Vの正式発表は2023年12月、発売は2024年春の予定です。