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「日本イチの軽」にまだ伸びしろアリ!? ホンダ新型「軽ワゴン」に「SUV」追加? 期待される「N-BOXクロス」の実現性とは

くるまのニュース 2023年11月25日 16時10分

軽自動車でいま最も人気な「軽スーパーハイトワゴン」のトレンドは、クロスオーバーモデルのラインナップです。しかし2023年10月にフルモデルチェンジした3代目の新型N-BOXには、同様の設定がありません。追加されることはあるのでしょうか。

■新型「N-BOXクロス」待望論高まる! ホンダはどう考える?

 軽自動車で今もっとも人気のあるジャンルである「軽スーパーハイトワゴン」ですが、昨今は三菱「デリカミニ」やダイハツ「タントファンクロス」などのクロスオーバーSUVタイプも人気となっています。
 
 しかし現在のところ、同カテゴリーでもっとも売れているホンダ「N-BOX」には同様の仕様が存在しません。各社が導入する流れのなか、なぜN-BOXはSUVタイプを出さないのでしょうか。

 2011年の初代登場以降、20代・30代の子育て世代から60代のシニア層まで、幅広いユーザーに支持されてきたN-BOX。

 N-BOXのルーフを下げてストリート仕様とした「N-BOXスラッシュ」(2014年12月から2020年2月)もありましたが、基本的には、王道の標準モデルと、エアロパーツなどでドレスアップを図ったカスタムモデル(N-BOXカスタム)を中心としてきました。

 2023年10月6日にフルモデルチェンジした3代目の新型N-BOXも、従来通り標準とカスタムの2つをラインアップし、流行りのSUV風モデルは今のところ用意されていません。

 2015年ごろから、スズキ「ハスラー」やダイハツ「タフト」、三菱「eKクロス」など、軽スーパーハイトワゴンよりも背の低い軽ハイトワゴンにおいて、SUV風カスタムが人気となっていました。

 そして2018年12月にスズキが「スペーシア」にSUVタイプの「スペーシアギア」を追加して以降、その流れが軽スーパーハイトワゴンにも波及しました。

 デリカミニ(ベースは「eKスペース/eKクロススペース」)やタントファンクロス、スペーシアギアなどはいずれも、標準タイプよりも華やかなデザインで、いま人気となっています。

 流行のSUV風カスタムを、なぜN-BOXは設定していないのでしょうか。

 その理由は、ホンダが現状のN-BOXで用意している王道の標準モデルとカスタムモデルで十分だと判断しているからだと考えられます。

 SUV風カスタムには華やかさがあるものの、凝ったつくりゆえ、むしろ早く飽きられてしまうリスクも考えられます。

 もちろん、今後N-BOXの存在を脅かすようなSUV風カスタムの大ヒット軽スーパーハイトワゴンが登場することがあるなら、N-BOXも挑戦せざるを得ないでしょう。

 しかし長年にわたってダントツの1位を維持し続けているN-BOXとしては、余計なことをしてコストをかける必要がないし、そのぶん安く売ったほうがいいのです。

■ホンダは「様子見」か!? かつてプロトタイプを発表し市販化した「実績」も

 実はホンダは、軽のSUV風カスタムが流行するより前の2014年の「東京オートサロン」において、「N-BOX+エレメントコンセプト」というN-BOXのSUV風カスタムカーを出展しています。

 ホンダが2003年から2005年に国内で販売していた個性的なSUV「エレメント」をオマージュし、N-BOXにタフなデザインをとりいれたモデルでした。

「東京オートサロン2014」のコンセプトカー出展後、2016年にホンダアクセスが実際に市販化を実現させたSUV風カスタムの純正アクセサリー「エレメントスタイルパッケージ」

 そんなN-BOX+エレメントコンセプトは、前後のバンパーやフェンダー、サイドシル、ボディパネルなど、部分的に無塗装の樹脂パーツを装着し、内装もアウトドア志向の仕様とするなど、細部まで凝った造りの本格的なものでした。

 単にコンセプトカーだけでは終わらず、その後2016年には、ホンダ車の純正アクセサリーを製造・販売するホンダアクセスから「エレメントスタイルパッケージ」として、実際に1年ほどでしたが販売も実現しています。

 軽スーパーハイトワゴンの王者であるホンダとしては、「つくろうと思えばいつでもできる」くらいに考え、軽のSUV風カスタムの流行の動向を様子見しているとのではないでしょうか。

※ ※ ※

 ホンダアクセスでは、新型N-BOX用にエクステリアのオシャレなデコレーションパーツや、ホワイトのアルミホイール、シートカバーなど様々なカスタムパーツを設定しています。

 本格的なSUV風のカスタムパーツをすぐに用意することもできるでしょう。

 ひょっとすると、2024年1月に開催される「東京オートサロン2024」で、その姿を見ることができるのかもしれません。

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