スズキの南アフリカ法人は、2023年11月16日、新型「ジムニー5ドア」を同市場で発売したと発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■新色たくさん!新型「ジムニー5ドア発売」
スズキの南アフリカ法人は、2023年11月16日、新型「ジムニー5ドア」を同市場で発売したと発表しました。
ジムニーシリーズは、世界194の国と地域で幅広く活躍するスズキが誇るグローバルコンパクト4WDです。日本では、このうち軽自動車のジムニーの車体や骨格をベースにオーバーフェンダーなどでサイズを拡張したほか、小型車用エンジンを搭載したモデルを「ジムニーシエラ」という名称で展開しています。
一方、海外では軽自動車規格もないためジムニーシエラが「ジムニー」として販売されています。
新型ジムニー5ドアは、そんなジムニーシエラの車体を延長し後部ドアを追加した5ドアモデルです。1月12日にインドで開催された「Auto Expo 2023」で公開され、6月7日に同市場で発売されています。
ボディサイズは、全長3820mm×全幅1645mm×全高1720mm、ホイールベースは2590mmと、日本で販売されるジムニーシエラに対し、全長は340mm延長されています。これによりリアドアが追加され、後席の足元空間や荷室の拡大を実現しています。
最低地上高は210mmと同等で、アプローチアングルは36度、ブレークオーバーアングルは24度、デパーチャアングルは47度となっています。
通常のジムニーシエラと比較し、エクステリアは、専用のメッキパーツ付き5連スロットルグリルが、インテリアは後席に専用のリアシートをそれぞれ新たに採用。ただし、この専用のリアシートの全幅は3ドア仕様と同じであるため、後席が2人乗りという点に変更はありません。
パワートレインは、最高出力104.8馬力・最大トルク134.2Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載。これに組み合わせるトランスミッションは、5速MTもしくは4速ATが選択可能となっています。
南アフリカ市場におけるグレード展開は、ベースのGLと、上位グレードのGLXの2種類。
ボディカラーは、セレスティアルブルーパールメタリック、アークティックホワイトパール、シルキーシルバーメタリック、ブルーイッシュブラックパール、グラナイトグレーメタリック、ジャングルグリーンの6色と、ルーフをパール光沢のあるブルーイッシュブラックとした2トーンカラーとして、シフォンアイボリーメタリック、キネティックイエロー、シズリングレッドメタリックの3色の全9色展開です。
スズキの南アフリカ法人でブランドマーケティングマネージャーを務めるブレンドン・カーペンター氏は、今回の発表について以下のようにコメントしています。
「ジムニーの50年の歴史の中で、当社が5ドアモデルを提供するのはこれが初めてです。これは、ファミリー層の需要という、この頑丈なオフローダーに対する前例のない需要に応えるためです」
価格は、42万9900ランド(約347万円)からです。
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南アフリカで発売された新型ジムニー5ドアですが、南アフリカにはすでに3ドアモデルが投入されている一方、インドでは3ドアは展開されていないため、今回の投入で初めて「3ドアと5ドアが共存する最初の市場」となります。